ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

キリスト受難伝 ‐ アルテ・ピナコテーク

2013年06月04日 | カタリナ便り

 カタリナ、世界4大美術館のひとつエルミタージュ美術館で、バロック期の巨匠レンブラント・ファン・レイン(1606-1669)の『放蕩息子の帰還』『ダナエ』『フローラに扮したサスキア』などとの出会いに大きな期待を寄せていたことは書いた。

 ミュンヘンのアルテ・ピナコテーク、そのエルミタージュに劣らぬ彼の絵を収蔵している。

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  彼が生涯に数多く手がけた「自画像」作品のなかで、最初期の作品として知られている
 
 旧約聖書に記された重要な場面を描いた「イサクの犠牲」、異同作品をエルミタージュも所蔵している 

 今回の主役は、オランダのデンハーグの有力者フレデリク・ヘンデリク総督の注文によって制作されたとされ、アムステルダムにおける彼の名声を確立した、連作物語画「キリスト受難伝」。

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  キリストの受難伝として、「キリスト昇架」と「キリスト降架」が初めに手がけられた

 この連作のモチーフは、受難者イエスが画家自身を含め、すべての人間の罪を背負うという規範的な信仰を表し、イエス自らが担い<ゴルゴダの丘>に運ばされた十字架に架けられ、嘆きと悲しみともに埋葬、約束された復活、そして、神である父のもとに帰るまでの僅か30日余の間の出来事。

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  その後、「キリスト埋葬」「キリスト復活」、そして、「キリスト昇天」の三作を描いたとされている

 レンブラントより29歳年長の王の画家にして画家の王と呼ばれたルーベンス(1577-1640/フランドル/バロック)の代表作のひとつ<アントワープ大聖堂>に架かる祭壇画、「キリスト昇架」「キリスト降架」から受けた強い影響と、彼への挑戦をこの連作で示したとされる。

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  そのルーベンスの「キリスト昇架」と「キリスト降架」

 「キリストの受難伝」を前に、“ 光による明暗対比、赤褐色や緑褐色をベースとした色彩、場面を明確に伝える劇的なまでの運動性、登場人物に示される深い洞察、精神性を帯びた表情 ” など、この作者の力量を伝える評価に、疑うべきものは何もないと思う

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  小さなちいさな花屋の店員さん、今日も手入れに余念がありません
 
喜色満面、歩行器で自力歩行、多くの方に支えられて気力充実、体力も徐々に回復で~す!

 この日(6/4)、エルミタージュ美術館の第254室、レンブラントの部屋にいる筈だった。
 叶うことならいつの日か、サンクトペテルブルクへカタリナの夢、届けてやりたい。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.620

 


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