ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

ピザと藁灰

2012年05月25日 | 宗幸雑記

 楽しかったピザ・パーテイーを今年も計画。
 昨年は薫風爽やかな一日だったのに、予定した日の天気予報は最悪。

 嬉しそうに「荒れるんだってね」とペトロ、反論のしようもないほどに予報は悉く雨、それも相当激しい?
 でも、晴れ女を自称して憚らぬ私、「パーテイーの間は晴れるもん」と強気です。

 そうなんです、お肌の大敵、初夏の厳しい日差しも雲に隠れる好天?楽しい一日が終わって片付け終了と同時に雨。
 われら “ 茶チーム・和の輪 ” そのパワーたるや恐るべし!と言うことで、前書きが長くなりましたが、美味しい香りとともにその模様をお届けします。

 相も変わらず下手な写真ですが、拡大(左クリック)しながらお楽しみ下さい。

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  ルンルン、童心に返ってみんなでピザの生地作り

 今年は、ピザを焼きながら、隣の窯で部屋の消臭材になる炭作りに挑戦。
 空き缶に籾殻を敷き詰め、間に竹を割ったもの、柚子、橙、松ぼっくり、小判草などを並べ蓋に釘で穴を開けて焼く。
 釘穴から煙が出だすと焼き上がりで、その後、土に埋めて冷ますと出来上がり、と皆さんに教わり手伝う。

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  ♪ さあ、上手く焼けるかな? あっ、焦がしちゃ駄目よ!

 K さんが藁灰も作りたいと提案、F さんが納屋から藁束を出してくる。
 茶道では少し寒さを感じ始める10月、風炉釜を畳の中心に据えて、客に暖を感じて貰える中置点前をする。
 この時は、道具類も炉に移る前の名残となり、繕いのある茶碗を使ったり、古く欠けている鉄風炉(欠風炉=やつれぶろ)を使ったりする。

 

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  ♪ 炭作り、素材は竹、柚子、松ぼっくりでしょ、それを缶に入れて焼いて土に埋めて冷ますと出来上がり

 その折には、二文字押切の灰型の上に藁灰を敷き詰めるのだが、それは、鋏で寸法を揃えながら1本1本ピンセットで並べてゆく根気の要る作業だ。
 それ以外にも、冬場に使う手あぶりや火鉢の灰の上にも藁灰を敷く。
 黒い藁灰の真ん中に真っ赤に燃える炭火。これもまた絵になる風情なのだ。

 海水より辛い塩水に1時間ほど付けて乾かし焙烙に並べ、煙だしの隙間を作って蓋をし、1時間ほど掛けてゆっくり焼くのだが、今は缶の中に藁を入れて焼き、黒くなると水をかけている。

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  ♪ 焼きあがった炭、上手く焼けたでしょ! ついで?に卵も美味しく焼き上がった

 K さんがネットで検索、“ 塩水につけて蒸し焼き ” で、出来るらしいと教えてくれた。
 稲藁の芯のしっかりした部分を缶の幅に切り、1缶は籾殻の中に埋め、1缶は塩水に付けた茎をアルミホイルに包み焼いた。
 この塩水に付けて焼いた缶の藁灰は、われながら惚れ惚れとする出来栄え。

 

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  ♪ 欠風炉(やつれぶろ)と藁炭、出来上がった松ぼっくり、消臭効果は抜群?

 ピザ釜の炭は消臭材、焼けた籾殻は肥料になると皆さん分けて持ち帰り。
 身の周りにあるものを工夫して活かし、すべてを使い切る暮らし。
 先人の知恵も学んだピザパーテイー、ゴミを出さずに、勿論、雨も降らずに楽しく終えた。(
 Peter & Catherine’s Travel Tour No.472

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
とても楽しい一日でした。それに、二回目となると... (ぱてら)
2012-05-26 15:22:05
とても楽しい一日でした。それに、二回目となると、皆が腕を上げたのか、それともとってもピザ日和の天気のおかげか今年のピザはとっても美味でした[E:happy01]また来年がとても楽しみです。
それに、藁灰があんなに素敵にできるとは[E:happy01]今から秋のお稽古がとっても楽しみです。
また、みんなで楽しい計画をたてないと[E:heart04]よろしくお付き合いの程お願いします[E:shine]
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10月の中置点前でこの「藁灰」を使います。 (カタリナ)
2012-05-26 17:39:12
10月の中置点前でこの「藁灰」を使います。
お楽しみに。[E:libra]
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