ふたりのお嬢さんに、生花を教えていることは前にも書いた。
庭などに咲く花の持ち味を活かしつつ身近な材料を組み合わせる、「生活に潤いを作れる女性に」と、話されたふたりのお母さんの言葉がきっかけだった。勿論、四人ともお茶のお仲間である。
華道教室を止めて久しいけれど、花嫁修業のひとつとしてお手伝いできればと始めた。
勉強は、ことさら華道と堅苦しく考えず、手に入りやすい材料を使いこなし、楽しんで生活の場に活かす、そんなことを念頭に月に一度開いている。
ところで、暑いこの時期は、生の花は水揚げや花器の水替えを頻繁にしても、生きいき感を保つのが難しい。
それで、オアシスを使ってアレンジフラワーにしたりドライフラワーでリースを作ったりしているが、最近は、生の花を薬品処理することにより、水遣りなどしなくてもよいプリザーブドフラワーの種類が増え、楽しみ方が広がった。
ふたりは先だって開いた喜寿の茶会でプレゼントした、シンデレラシューズ作りも手伝ってくれた。
今月は、以前に作ったガラスケースと白い額を再利用、花も新しく変えてのリメイクに挑戦、その成果?を、TVのビフォーアフター風にアップした。
皆さんからは、リースやアレンジやプリザーブトをどこで学んだのか尋ねられることがある。
我流もいいところだが、その昔に華道をしっかり教えられたことで、花材の表情を活かすことがある程度判るし、不器用なくせに手作業が好きで、教本などを読むと花材の扱い方のコツが飲み込める。好きこそものの上手なれということだろうと思っている。
失敗することも多いが、「あはっ、失敗しちまったぜ!」とそれもまた楽しい。
小さい頃、風景画が好きで描くたびに褒められた。
煽てられると、ひょっとして才能が?なんて思ったこともあったが所詮井の蛙、しっかり?挫折したが、ものの見方や構図、色彩は今も役立っていると厚かましくも自負している。
その昔、辛いことがあると、「どんなことも無駄ではなく経験はきっと役に立つ。嫌なことほどしっかりやりなさい」と諭されたものだ。
それを教えてくれた方の年齢になって、叱られながらお花を習った頃のことが素直に頷けるようになった。()
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.514
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