※ オランダ ‐ アムステルダム/ゴッホ美術館編(1)‐ ベネルクス美術館絵画名作選(22)
ベネルクス美術館の旅、今月からゴッホ美術館を短く回る予定にしている。
ゴッホ(1853-1890/オランダ/後期印象派)と言えば、ウィーンの<アルベルティーナ美術館>を訪ねた折のこと。
開館時間前なのに二階の入口へ続く階段は長い列が延び、そのうえ外国人グループの観光バスが次々と到着、少しマイナーな美術館に何故と思いきや、エキジビションの「ゴッホ展」が目的だったのだ。
話はそれた、ゴッホ美術館、並んで待つほどのことはないにしても、壁面に架けられた作品の前は途切れることなく人が続いている。
生前にこれだけの評価を受けていたならば、彼は自らの手に猟銃を握ることはなかったのかも知れない、などと思ったりもする。
彼の死は、「<花咲くアーモンドの枝>」(1890年/73×92cm/ゴッホ美術館蔵)を描いてから僅か半年後のことだった。
炎の画家ゴッホは、37年という短い生涯に1600点もの作品を描いたとされているが、生前に売れたのはたった一枚だけだったというのは余りにも有名な逸話。
そんなに彼が好きなら、生前にひとつでも買ってやれば、なんて本気で考えてしまうほど美術館は混んでいた。
余談だが、現在、著作権管理が厳しいのがピカソ(1881-1973)とゴッホ、と勝手に思っている。
ピカソはとも角、ゴッホの遺族が生前に彼が受けた仕打ちへの意趣返し、なんて勘繰りたくもなるほど悲惨な画業だった、とは穿ち過ぎ?
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1523
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