今日から、二十四節気のひとつ処暑。
連日の猛暑も、そろそろ一段落する頃らしい。
炎暑に繰り広げられた高校野球も、例年、閉会式の頃には外野を赤とんぼが泳ぎ、センターポールの上あたりに、薄く刷いたような雲が姿を見せ始める。
ところで、もうひと昔以上も前のこと。
千年紀・ミレニアムに、カトリック教会の皆さんとヴァチカンへ巡礼。
多くの信者とともにサンピエトロ広場で、教皇ヨハネ・パウロ2世(写真上)の祝福を受けた。
その途中、確かイタリアのベローナだったと思う。
皆揃っての夕食の席、同じテーブルになった神戸大学の先生、ドイツ文学が専攻、「機会があれば、季節のいい頃のライン川を是非」と勧められ心に残っていた。
話はそれるが、ビールのジョッキに目盛りを入れる合理主義の国ドイツ。
合理的な考え方に感心することのひとつに、高速列車、ICE (Inter City Express/写真中:ケルン駅)がある。
このICE、予約なしに乗れるのが嬉しい。
ジャーマンレイルパスやユーレイルパスなどがあれば追加料金は不要。
全席自由席で、空いている席に座ればいい。
ただ、確実に座りたい場合には座席指定をした方がいいのは言うまでもない。
指定した区間、予約があることを座席に表示してくれる。
ICEは、ブリュセル、ウィーン、ミラノなどへも足を延ばす国際列車でもあり、旅行者にとって便利このうえない。
話は戻って、巡礼から何年か後、オランダにレンブラントを訪ねた。
帰国便がフランクフルトだったので、ブリュセルからICEでドイツに向う途中、デュッセルドルフで下車。
この街をベースに、中世西ヨーロッパの歴史上最も重要な位置を占めるカール大帝の街アーヘン、ケルンに大聖堂(写真下)やヴァルラフ・リヒャルツ美術館などを訪れた。
そして、何時か機会があればと思っていた “ ライン川に遊んだ秋の一日 ” を何回にわたって綴る。
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