ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

食わず嫌い ‐ ピサ(5)

2011年08月12日 | イタリア

 真価や面白みをよく理解しないで、ただ初めから嫌うことを、 “ 食わず嫌い ” と言うらしい。

 海運国家ピサの栄光を今に伝える、<奇跡の広場>、<食わず何とか>の不明を恥じる思い。
 心ここに残れども、季節外れの好天に恵まれたことに感謝して帰り道についた。

 サンタ・マリアという名のバス停(写真上右)、その前のタバッキでチケットを買い、中央駅行きのバスを待った。

 2_51_6近くで井戸端会議に余念のないおばさん達に、「この人ら何処の人やろ?と、ジロジロと見られて閉口。
 観光地ピサ、訪れる日本人は多いのだろうが、路線バスに乗る初老の夫婦は珍しい?

 小半時近くも待っただろうか、ようやくバスが来た。
 ところが、アルノ川に架かるメッツォ橋を渡ったところで急停車、動かなくなってしまった。
 そのうち後続のバスが後ろに停まり、両方のバスを行ったり来たりする小さなハプニングを楽しみ?ながら駅に着いた。

 余談だが、日陰のバス停はやはり寒く、駅でトイレを探したが見つからない。
 英語表記と思い込んでしまったのが迂闊といえば迂闊、うろうろと探した挙句、「Bagno」の小さいプレートを見つけ、「そうや、ここはイタリアなんや」と気づくお粗末君。

 そのバーニョ、092_2入り口でおばさんがお皿を前にして座っていたらしく、扉の向こうから「小銭ある?」の声が。
 つい先日、ザルツブルグ駅でも「こんなことがあったやないか」とボヤキながらポケットを探った。

 少しお腹が空いたので、ホテル・ジョリー・マメーのレストランを覗いたが、客が一人もいない。客の姿が見えない店、やはり入るのが躊躇われる。

 で、駅構内のマクドで若者に混じってハンバーガーに齧りついたが、このアメリカの食文化や恐るべし、<ベルリンの壁>が崩壊して数年、東欧の古色蒼然とした街中に、この店の看板だけが矢鱈目についたことを覚えている。

 かつて、<ナポリ>でピッツァを立ち食いしたことがあるが、旅先でマクドは初めて。
 空腹が、「一番のご馳走やね」はけだし至言と実感。
 そんな、あれやこれやを心のアルバムに刻み、素晴らしい天気に恵まれたピサの街と別れた。
 Peter & Catherine’s Travel Tour No.364

  ※ 「威風堂々 ‐ ピサ(4)」へは、<コチラ>からも入れます。

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