イタリアのトスカーナ地方に、中世の面影を今も色濃く残す城郭都市シエナ。
初めてこの町を訪ねたのはふた昔近くも前、季節は秋真っ最中の10月、その日までのイタリアの空はアズーリ、真っ青に晴れていたことを覚えている。
JALの定期路線バスでフィレンツェからローマに向う途中、百塔の町サン・ジミニャーノに寄り、その後シエナに向かったが、サン・ジミニャーノを離れた辺りから車窓を雨が打ちだした。
青空も勿論素晴しいが、雨も石敷きの古道によく似合い心癒されるものがある。
∮ サン・ジミニャーノ、サン・ジョヴァンニ門を潜ると一気に中世にタイムスリップ
∮ 町の中心にチステルナ広場が、その昔はここがフォーラム・公共広場だったようです
∮ 中央には石組みの井戸が、ちなみにチステルナとは井戸の意だそうです
シエナは皇帝派の町として教皇派のフィレンツェと、常にトスカーナ地方の覇を競う、永遠のライバルなのだそうだ。
新市街から旧市街へとバスは走り、立派な城壁が続くマッテオッティ広場でバスを離れ、その城壁に沿って10分も歩いただろうか小さな広場に出た。
その広場の傍らに建つのがサン・ドメニコ教会、聖カタリナを祭祀する教会である。
∮ 教会に入って直ぐ、聖カタリナの胸像があります
∮ サン・ドメニコ教会辺りから、小高い丘の上、城郭に囲まれた旧市街が望めます
旧市街に入ると暫らく坂道が続き、最後の急坂を昇り切ると、左手に巨大な壁がだけがそそり立つ建物?まるで屏風に囲まれたような広場に出た。
そこが、シエナ市民の誇り、フィレンツェのドゥオモとその威容を競ったシエナのドゥオモである。
∮ シエナのドゥオモ・大聖堂、薔薇窓を囲む40人もの諸聖人の像に息を飲まされます
∮ 僅かに傾斜したカンポ広場、石敷きの美しい貝の形をした広場です
∮ 広場にはガイヤの泉があります
ところで、聖カタリナの遺体、ローマのミネルヴァ宮殿跡に建つサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会に安置してあるらしいが、左手だけこのサン・ドメニコ教会に運ばれたと伝えられている。
ちなみに、ミネルヴァ教会、二度ほど訪ねたが、小さな美術館に引けをとらないほどの作品が並ぶ。
銀鉛フィルムなので写りが今一だが、そこはモデルに免じてはご愛嬌かな? カタリナ 若うて輝いてて・・・、あかん、画面が滲んできた!
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.649
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