ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

実(げ)に女性は、怖い!

2017年12月04日 |  ∟ドイツの美術館

 ドイツ ‐ フランクフルト/シュテーデル美術研究所編(4) 中欧美術館絵画名作選(117)

 新緑の頃だった、ゲマルデ・ギャラリー編でレンブラント・ファン・レイン(1606-1669)の 「<デリラに裏切られたサムソン>」(1629-30年/61.3×50.1cm)を上げたのは。

 その続編として描いた 「ペリシテ人に目を潰されるサムソン」(1636年/205×272cm)が今回の作品。

 ちなみに彼、“ サムソンとデリラの物語 ” (旧約聖書/土師記)を主題に 「<舅を脅すサムソン>」(1635年/ゲマルデ・ギャラリー蔵)や 「<サムソンの結婚>」(1638年/ドレスデン国立美術館蔵)などを描いている。

 物語は、ペリシテ人に奪われたイスラエルを救った無双の勇士サムソンが、ペリシテ人の娼婦デリラと恋仲となり、怪力の源が頭髪であることを教えてしまったことから始まる。

 愛しいデリラと重ねる盃が楽しからぬ筈もなく、酔いつぶれてしまったサムソン、切った髪を手に逃げるデリラ、その彼に襲い掛かるペリシテ人兵士、迫真の場面を描いている。

 レンブラントは、その残忍な場面から逃れようとしながらも、サムソンに心を残すデリラを描いたとされている。

 気になるのがその後のサムソン、両眼を抉(えぐ)られガザ、現在のパレスチナ自治区の一部でイスラエル国内にある飛び地のこと。の牢で粉をひかされる様になった彼、残酷にも見世物にされてしまう。

 しかし、サムソンは神エホバに祈って力を取り戻し、柱を倒して建物を倒壊させ、多くのペリシテ人を道連れにして死んだとある。

 実に恐ろしきは昔も今も女性、尤も、これが可愛いからなんとも始末が悪い、とも、聞いたことがある。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1448


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