ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

パウル・クレー 「金色の魚」

2017年09月21日 |  ∟ドイツの美術館

 ドイツ ハンブルク/ハンブルガー・クンストハレ編 (4) 中欧美術館絵画名作選 (95)

 これまで後期印象派以降の作品には関心がなく画家の名前を知る程度。
 ただ、カタリナ は、フランス象徴主義の<ルドン>は 「大好きな画家」と言い、オルセー美術館のパステル画を保護するため太陽光を遮った薄暗い展示室で、彼の作品を堪能したことがある。

 この旅でのウィーンの<ベルヴェデーレ宮>、象徴主義・ウィーン分離派のクリムト(1862-1918)の 「<接吻>」(1907-1908年)や表現主義のシ-レ(1890-1918)の 「<死と乙女>」(1915年)などに出会い、それまでの食わず嫌いを反省したばかり。

 その表現主義の奇才<パウル・クレー>(1879-1940)の 「金色の魚」(1925年/50×69cm)が今回の作品。

 画業だけで生計を得るのが難しく、妻リリーのピアノ教師としての収入などに助けられていたクレー。
 1920年、抽象絵画のカンディンスキー(1866-1944)たちと並んで、ドイツ・ヴァイマル、ワイマールとも。に新設された総合造形学校・バウハウスの教授に招聘され、漸く生活が安定したとされている。(「クレーの旅」平凡社刊)

 25年にはパリで初の個展を開くなど、油が乗り切った頃の本作、海藻が繁茂する深海を舞台に、赤や紫の魚を脇役に赤い目とヒレをもつ主役が金色の光を発し、泰然とする様が描かれている。

 胴体の文字が神秘的な雰囲気を醸し出しているが、それはカリカチュアライズ・戯画化された尊厳と孤独?

 ただ、ふたりが訪ねた時は折悪しく貸し出し中、このようなリスクは旅のごとに覚悟はしているものの、実際に遭うと暫く立ち直れないほど落胆させられてしまう。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1384

 ※ 小編は、09-05に投稿した記事をリライト、再投稿したものです。

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