ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

レンブラント(2) 「デリラに裏切られたサムソン」

2017年05月19日 |  ∟ドイツの美術館

 ※ ドイツ/ゲマルデ・ギャラリー編 (14) ‐ 中欧美術館絵画名作選 (66)

 オランダ絵画黄金期を代表する画家レンブラント・ファン・レイン(1606-1669)、1631年、満を持してライデンからアムステルダムに移住する。

 そこで瞬く間に恋に落ちた<サスキア>と34年に結婚式を挙げ、幸福に満ちた生活を得た彼。
 この32年からの10年間は、レンブラントにとっての黄金時代とされてい、この頃を境に、“ サムソンとデリラの物語 ” (旧約聖書/土師記)に関心を持つようになったともされている。

 その彼が、栄光のキャリアの幕開け期に描いたとされる 「デリラに裏切られたサムソン」(1629-30年)が今回の作品。

 本作の主題は、小編 「<サムソンの結婚>」(1638年/ドレスデン国立美術館蔵)で投稿したが、改めて簡記すれば、ペリシテ人に奪われたイスラエルを救った無双の勇士サムソンが、ペリシテ人の娼婦デリラと恋仲となり、怪力の源が頭髪であることを教えてしまったことから髪を切られ、ペリシテ人に捕まってしまう場面。

 酔いつぶれたサムソンを抱き頭髪を指差すデリラ、鋏を持って駆けつけるペリシテ人、壁の陰で機を窺うペリシテ兵、登場人物を切り詰めた構図で、これから起こるであろう緊迫の場面を予測させている。

 レンブラントは、髪の毛を切られペリシテ人に目をえぐられるサムソンの苦しみ、その残忍な場面から逃れようとしながらもサムソンに心を残すデリラの迷いを描いたとされている。

 後年レンブラントは、その残忍な場面 「<ペリシテ人に目を潰されるサムソン>」(1636年)を描いてい、ドレスデン、ベルリン、ハンブルクと回った旅の帰途、<フランクフルト>に<シュテーデル美術館>を訪ね、今まさに目をえぐられるサムソン、髪と鋏を手に逃げるデリラの迫真の場面に息を呑んだことを憶えている。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1313

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