ボストン美術館展が開催されている。
六本木ヒルズのギャラリーで開催中のこの美術展、この夏には京都市美術館にも巡回すると聞く。
この展覧会、バロック期のレンブラントやベラスケス、写実主義のミレーなど重厚な作品と並んで世界有数のモネ・コレクションから一挙11点の作品が来日、そのうち風景画10点がひとつの部屋にまとめて展示されているという。
19世紀後半パリで、伝統的なアカデミー様式と対立した画家らによる前衛芸術運動から生まれ、後にモネの作品に付けられた画題から呼ばれ始めたという「印象派」。
印象派の作品、ルネッサンス美術からマニエリスムを経てバロック期までの作品群と同等、むしろ、それ以上に人気が高く、私たちも、マネ、シスレー、スーラ、ゴーギャン、ゴッホ、ルソー、そして、モネなどの作品をパリに見て歩いた。
写真上は、オルセー美術館からモンマルトルの丘を望む、<晴れ女さん?>のおかげで頗るの快晴。
なかでも、ゴッホ、ルノワール、セザンヌと並んで、印象派の中で最も名が知られたひとりがクロード・モネ。
カラヴァッジョとモネに会いたさに、かつて、ノルマンディー公国の首府として栄えた古都ルーアンまで足を伸ばしたこともある。
この画家、ゴッホと同じように浮世絵から多くのものを得たとも言われ、パリ郊外のジヴェルニー村の自宅兼アトリエの日本風の庭の池に睡蓮を咲かせ、多くの作品を描いたことは知られている。
写真下は、オランジュリー美術館の睡蓮の一部。
そのモネの作品を一番多く所蔵するのは、普仏戦争が勃発したためにロンドンへ一時亡命したものの、やはり彼が生まれ育った街パリだろう。
セーヌ河畔に建つオルセー美術館とオランジュリー美術館、パリの西に広がるブローニュの森近く閑静な住宅街の中のマルモッタン美術館、そして、ルーアン美術館にモネを訪ねる旅を何回かにわたって綴る。
例によってペトロ とカタリナ 、旅の途中、モンマルトルやサント・シャペルなどに、寄り道やら道草などをしながら。