ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

フラ・コート

2010年02月15日 | ドイツ/オーストリア

  昼夜を分かたず働くと鳴り物入りで開港。
 
それを潮に引退する筈の伊丹が居座り、挙句、今になって着陸料が高いとか遠いとか難癖をつけられ、俗にいうお茶をひく関西空港。
 
マイレージのこともあって、ヨーロッパへは成田へ廻るか海外フラッグしかない。

 Photo_3片道ならまだしも往復とも成田で長々と待たされるのは業腹だ。
 で、関空発のルフトハンザ(写真上)でフランクフルト空港乗り継ぎになるのだが、
愛称フラ・コート、利用された方も多いだろうが、呆れるほど広く疲れる。

 関空発、通常ターミナル1のBゲートに着く。
 ここにはABCのゲートがあり、乗継便がB(写真中)なら比較的楽だが、それがAともなれば、何処までと思うほど長い地下道を歩くかスカイライン(写真下)に乗らなければならない。

 それに、何処の空港も同じだが、9.11以降手荷物検査が厳しく長蛇の列、もたもたしなくとも1時間など直ぐに経つ。
 もしや?の時のため乗継便までの時間を多めに取るので、挙句ゲート付近で待たされ、「嘘をついて!」と呆れられ乍らも飲みたくもない?ビールについ手が出る。

 Photo_4余談だが、シェンゲン協定、EU域内などの入出国管理に関する協定を批准した国への入国審査、最初の寄港地だけで済む。

 ただ、イギリスは別で、疑り深い?アングロ・サクソン、入国審査を他国に任せる気は毛頭なく、自国の空港でランディング・カードを書かせた上にあれこれと訊く。
 通貨のポンド然り、とかく女王様の国は面倒で敵わない。

  そのフラ・コートでのこと。
 入国審査のカウンター、ヨーロッパ規格?外国人に比べれば超小柄な私、悔しくも顔だけしか届かない。

 Photo_5斯くいう私、喘息気味で機内では殆どマスクをかけている。
 そのうえ毛糸の帽子に色付き眼鏡の格好で旅券を差し出していた。

 係官、一瞥し「OK」とスタンプを押してくれたが、マスクのことを忘れてしまっていて、通過後ペトロに、「何、その格好?」と指差されて初めて気がつく始末。

 件の係官、問い質したいこともあっただろうなと思うのだけれど、子供サイズのおばちゃん風邪で可哀想と思ったのか、ただ面倒くさかっただけなのか知りようもないが、あっさり許可してくれた。
 今、思い出しても笑ってしまう。
 ペトロは、「日本の旅券は信用があるなあ!」などと憎たらしいことを言って笑う。

  何年か前にそんなこともあったフラ・コートから、アムステルダム・スキポール空港へと向かった。(続く)

コメント
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