ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

ずっとあなたを

2010年02月03日 | 映画/TV/音楽

 小雨の日曜、久し振りに映画でもと外出、選んだのは、「ずっとあなたを愛してる

 小さな空港の人気のないカフェ、人待ち顔でタバコを吸うひとりの女性、このシーンから物語は始まる。
 迎えにきた妹レアとの車中の会話から、殺人の罪で15年の刑期を終え、これから妹の家に身を寄せることが分かる。

 1姉ジュリエットは、多くを語らず孤独の殻に閉じこもるが、献身的な妹や無邪気な姪、新しく出会った人たちの暖かい気持ちに触れ、少しずつ居場所を見つけ始める。
 しかし、教師をするレアの同僚ミッシェル、彼も挫折した愛の過去を抱えている。が、自分に特別の気持ちを寄せてくれていることを感じながらも、心を許すことはない。

 ある日、裁きの場でも明かすことなく封印してきたことを、色褪せた一枚の手紙から妹に知られてしまう。――なぜ、ジュリエットは、愛する息子を自らの手に掛けたのかを。

 真実を前に、それぞれの思いをぶつけ合う姉と妹。その時、ふたりを呼ぶミッシェルの声が聞こえ、ジュリエットの「私は、ここにいる」で、静かにこの映画は終る。

 2_3しく聡明な姉妹を、クリスティン・スコット・トーマスとエルザ・ジルベルスタインが好演していたね。
 
ロバート・レッドフォードとの「モンタナの風に抱かれて」で、都会の洗練された母親を演じたクリスティンが、今度は、孤独の淵に沈むジュリエットを、素に近い姿で見事に演じていた。

 償の愛を示すレアの美しさが際立っていたし、独を恐れず矜持高く生きるジュリエットにも共感。
 
は決して人を裁けない、裁けるのは神だけと訴えていると思うの。
 
と希望、人間の絆と再生の素晴らしさを謳った作品だったわ。

 とえ忙しくっても、お勧めだなあ。
 
う、愛する人と是非どうぞ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする