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アジア・オセアニア地域の通信社が配信する記事から『中国の領土紛争問題』を伝え日本の安全保障などのニュースブログ。

米中の外交・安全保障対話 北朝鮮めぐり方針の違い浮き彫りに (NHK NEWSWEB)

2017年06月22日 | 米中紛争と東アジア
米中の外交・安全保障対話 北朝鮮めぐり方針の違い浮き彫りに
NHK NEWSWEB 6月22日 11時42分

アメリカのトランプ政権と中国政府の初めての外交・安全保障対話は21日、アメリカからティラーソン国務長官とマティス国防長官が、中国から外交を統括する楊国務委員と中国軍の房峰輝統合参謀部参謀長が出席して首都ワシントンで開かれました。

協議のあと、ティラーソン長官は記者会見を開き、北朝鮮の核・ミサイル開発の資金源を遮断する必要性を強調したうえで、中国側に北朝鮮と不正な取り引きをしている中国企業の取締りを強めるよう求めました。
そのうえで、「中国には、北朝鮮に対し外交的、経済的に一層の圧力を強める責任がある」と述べ、さらなる圧力の強化を迫りました。

これに対して、中国側は、会見は行わず、中国外務省がコメントのみを発表しました。

それによりますと、 中国側は「北朝鮮問題に関係するすべての国が国連安保理決議を厳格に履行するべきであり、同時に、早期に対話を始めるべきだ」と述べ、中国ばかりに責任を押しつけず、アメリカも事態打開に向けて早期の対話に着手すべきだと主張し、今後の対応をめぐる双方の方針の違いが改めて浮き彫りになりました。


米大統領「北朝鮮への中国の対応不十分」

一方、アメリカのトランプ大統領は21日、中西部アイオワ州で支持者の前で演説しました。

この中で、トランプ大統領は、アイオワ州で州知事を務めたブランスタド氏が新たな中国大使に就任することに関連して、中国との経済関係の重要性を強調しました。

そのうえで、「私は習近平国家主席が好きだ。北朝鮮に関しては中国からの協力がもう少し欲しいが、結果が出ていないように見られる。習主席は大変好きなのだが」と述べました。

トランプ大統領は前日の20日にもみずからのツイッターで同様の投稿を行っており、北朝鮮に対する中国の対応は不十分だとする主張を繰り返しています。

米国、中国に北朝鮮への外交・経済圧力強めるよう要請 (ロイター)

2017年06月22日 | 米中貿易摩擦と東アジア
米国、中国に北朝鮮への外交・経済圧力強めるよう要請 
ロイター2017年 06月 22日 09:28 JST)

 
[ワシントン 21日 ロイター]

  ティラーソン米国務長官は21日、中国との外交・安全保障対話後に記者会見し、北朝鮮の核・ミサイル開発を抑止するために経済的、外交的圧力を一段と強めるよう中国側に迫ったことを明らかにした。

  ティラーソン氏は「われわれは中国に対し、一段の緊張の高まりの回避に向け、北朝鮮に対し経済的、外交的な圧力を強める責任があると強調した」と述べた。

  一緒に会見したマティス国防長官は「米国や同盟国を(北朝鮮から)守るために必要なあらゆる措置を今後も講じる」と表明。

  トランプ大統領は20日、北朝鮮問題での中国の対応について結果が見えていないと不満を表明したばかりで、米国の北朝鮮政策について不透明感が高まっていた。

  ティラーソン長官によると、トランプ大統領は年内に訪中する。マティス長官は米中双方は両軍同士の協力を拡大することで合意したと述べ、トランプ政権が北朝鮮問題を巡り中国に不満を抱きながらも、米中関係の改善を引き続き目指す意向であることを示唆した。

  ティラーソン長官によると、米側が中国に対し北朝鮮の核・ミサイル開発を支える不法活動の摘発に向け協力を呼び掛けたことに対し、中国側は同国企業が制裁対象なっている北朝鮮の企業などとの取引を回避すべきだと確認。


  ティラーソン氏はマネーロンダリング(資金洗浄)や労働力の輸出、コンピューター・ハッキングを含む資金源を断ち切る必要性を強調した。

 「世界や国連安全保障理事会の各国はこの取り組みを行っており、中国にもその責任を果たすことを期待している」と語った。

 
 今回の対話では北朝鮮問題のほか、南シナ海の領有権問題や世界的な反テロリズム対策などについても意見を交換。

 対話には米側からティラーソン、マティス両長官、中国側からは楊国務委員と人民解放軍の房峰輝・連合参謀部参謀長が出席した。

南北関係「最悪の状態」 韓国大統領の対話提案拒否 北朝鮮 (時事通信)

2017年06月22日 | 第二次朝鮮戦争と韓国の内政問題
南北関係「最悪の状態」 韓国大統領の対話提案拒否 北朝鮮
時事通信2017/06/22-09:41)

 【ソウル時事】

 北朝鮮の祖国平和統一委員会報道官は21日、談話を発表し、韓国の文在寅大統領について名指しを避けつつ、「われわれの核戦力強化措置に言い掛かりをつけている」と非難、「北南関係は、対座しても(問題を)解決できるのか憂慮せざるを得ない最悪の状態に陥っている」と主張した。朝鮮中央通信が21日深夜、伝えた。
 
 文大統領は15日、「北朝鮮が核・ミサイルの追加挑発を中断すれば、北朝鮮と条件なしに対話を行うことができる」と呼び掛けたが、対話提案をはねつけた形だ。
 
 談話は「対話を行うと言いながら、相手を『挑発者』とののしり、『国際的制裁圧力』を叫ぶことは、事実上、対話をしないというのと同じだ」と批判した。


米、対北朝鮮で圧力強化要請 外交・安保対話で中国に 南シナ海は平行線 (時事通信)

2017年06月22日 | 米中紛争と東アジア
米、対北朝鮮で圧力強化要請 外交・安保対話で中国に 南シナ海は平行線
時事通信 2017/06/22-08:15) 

 【ワシントン時事】

 米中閣僚級による外交・安全保障対話の初会合が21日、ワシントンで開かれ、ティラーソン米国務長官は終了後の記者会見で、「中国はより強い経済的、外交的圧力を北朝鮮にかける責任を負っている」と強調した。米側は、北朝鮮の核・ミサイル計画の放棄に向けた中国の取り組みは「結果が出ていない」(トランプ大統領)と見なしており、中国側に圧力強化を求めた形だ。
 
 ティラーソン氏は、米中の企業が国連安保理決議の制裁対象となっている北朝鮮企業などと取引を行わないことで一致したと明らかにした。米側は北朝鮮と取引を続ける中国企業の取り締まりを中国側に求めており、対応が不十分な場合には米国が独自制裁を科すと警告した可能性もある。
 
 南シナ海問題をめぐっては、米側は中国による軍事拠点化に反対し、中国の拠点近海に艦艇を派遣する「航行の自由作戦」を今後も継続する方針を確認した。マティス国防長官は会見で「われわれは認識の隔たりを埋めるために取り組み続ける」と述べており、南シナ海問題をめぐる議論は平行線をたどったもようだ。 
 
 ティラーソン氏はまた、「トランプ大統領は年内の訪中を楽しみにしている」と述べたが、時期については明らかにしなかった。
 会合には米側からティラーソン氏とマティス氏、中国側から外交を統括する楊潔※(※竹カンムリに褫のツクリ)国務委員と人民解放軍の房峰輝・連合参謀部参謀長が出席した。外交・安保対話は4月の米中首脳会談で設置が決まった。



北朝鮮問題で「重要な役割」 米大統領に反論 中国外務省 (時事通信)

2017年06月22日 | 米中紛争と東アジア
北朝鮮問題で「重要な役割」 米大統領に反論 中国外務省
時事通信 2017/06/21-18:26)

 【北京時事】中国外務省の耿爽・副報道局長は21日の記者会見で、トランプ米大統領が北朝鮮の核問題に関する中国の取り組みについて「結果が出ていない」と指摘したことに対し、「中国はたゆまない努力を続け、重要で建設的な役割を果たしてきた」と反論した。
 耿氏は、交渉再開に向けて中国は関係国に働き掛けてきたと述べ、「中国の貢献は誰の目にも明らかで、不可欠だ」と強調。各国がそれぞれの責任を果たすよう呼び掛けた。 


韓日外相が電話会談 慰安婦問題で平行線も対北協力では一致 (聯合ニュース)

2017年06月22日 | 日韓紛争
韓日外相が電話会談 慰安婦問題で平行線も対北協力では一致
聯合ニュース2017/06/21 16:52


 【東京、ソウル聯合ニュース】

 韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官と日本の岸田文雄外相が21日、電話会談を行った。19日の康氏の就任後、初の会談となる。両氏は旧日本軍の慰安婦問題を巡る韓日合意については立場の違いを改めて浮き彫りにした一方、対北朝鮮での協力では一致した。

 電話会談は日本からの要請で20分ほど行われた。外交部によると、康氏は慰安婦合意について「韓国国民の大多数と被害者たちが受け入れられずにいるのが現実だ」とし、「こうした点を直視し、双方が共に努力して賢く解決していくべきだ」と述べたという。合意の履行や破棄については立場を明示せず、文在寅(ムン・ジェイン)政権の基本的立場を改めて示した格好だ。

 これに対し岸田氏は、慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な解決をうたった合意の「着実な履行が必要だ」と述べた。

 一方、北朝鮮がミサイル発射などの挑発を繰り返していることに対し、両氏は深刻な懸念を共有した。制裁や対話などあらゆる手段を用いて北朝鮮の完全な核廃棄という目標を達成するため、韓日、韓米日が緊密に協力することで一致した。

 また、康氏は「日本は基本的価値と戦略的利益を共有する近しい隣国であり、両国の関係が未来志向的な成熟した協力パートナーに発展するよう希望する」と述べた。岸田氏はこれに対し、「戦略的利益を共有する重要な隣国である韓国と、国民同士の交流を含む未来志向的な関係を発展させるため、共に努力したい」と応じた。

 両氏は、今年日本で開催予定の韓日中首脳会談を早期に開くために協力することで一致したほか、早い時期に顔を合わせ、両国の懸案を協議することにした。

 また、日本の文部科学省がこの日、独島は日本固有の領土で韓国が不法占拠していると明記した小中学校の学習指導要領解説書を公表したことと関連し、康氏は強い遺憾の意を示したという。

韓国大統領「慰安婦問題、日本は謝罪すべき」 (聯合ニュース)

2017年06月22日 | 日韓紛争
韓国大統領「慰安婦問題、日本は謝罪すべき」
聯合ニュース 2017/06/21 08:47

【ワシントン聯合ニュース】

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は20日付の米ワシントン・ポスト紙のインタビューで、旧日本軍慰安婦問題を巡る2015年末の日本との合意について、「前政権で行われた日本との慰安婦合意は韓国人、とりわけ被害者に受け入れられていない」と述べた。

 また、問題を解決するポイントは「日本政府がその行為について法的な責任を負い、公式に謝罪すること」と話した。ただ、この一つの問題で韓日関係の進展が妨げられてはならないと強調した。

 文大統領の発言は慰安婦合意の再交渉に乗り出す考えを示す一方、同問題とは別に冷え込んだ韓日関係の改善を図る姿勢を示したものと受け止められる。