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MotoGP : 第17戦 ポルトガルGP プレビュー

2010-10-27 23:50:37 | MotoGP 2010




MotoGP 2010 第17戦 ポルトガルGP

プレビュー



■開催日:2010年10月29日(金)1日目フリー走行、30日(土)予選、31日(日)決勝
■開催地:ポルトガル/エストリル



CIRCUIT DATA


■開設:1972年

■コース長:4.182km

■サーキットレコードラップ:1分36秒937(2009年:D・ペドロサ)

■サーキットベストラップ:1分35秒715(2008年:J・ロレンソ)

■2009年のリザルト:

[MotoGP]

1 ホルヘ・ロレンソ  YAMAHA  45:35.522
2 ケーシー・ストーナー  DUCATI  +6.294
3 ダニ・ペドロサ  HONDA  +9.889
4 ヴァレンティーノ・ロッシ  YAMAHA  +23.428
5 コーリン・エドワーズ  YAMAHA  +32.652
6 トニー・エリアス  HONDA  +35.709
7 アンドレア・ドヴィツィオーゾ  HONDA  +35.723
8 ニッキー・ヘイデン  DUCATI  +38.830
9 ジェームズ・トーズランド  YAMAHA  +44.093
10 クリス・バーミューレン  SUZUKI  +52.863
11 ランディ・デ・ピュニエ  HONDA  +55.698
12 マルコメランドリ  KAWASAKI +1:04.515
13 ニッコロ・カネパ  DUCATI  +1:04.538
14 ガボール・タルマクシ  HONDA  +1:27.299
RT ロリス・カピロッシ  SUZUKI  +8Laps
RT アレックス・デ・アンジェリス  HONDA  +20Laps
RT ミカ・カリオ  DUCATI  +23Laps

[250]

1 M.シモンセリ ジレラ 44:04.298
2 M.ディ・ミリオ アプリリア +5.317
3 H.バルベラ アプリリア +5.317
4 青山博一 Honda +12.024
5 J.クルーゼル アプリリア +14.349
6 ラタパーク・ウィライロー Honda +18.256
7 T.ルティ アプリリア +27.631
8 M.パシーニ アプリリア +34.667
9 A.デボン アプリリア +45.410
10 K.アブラハム アプリリア +45.891

12 青山周平 Honda +57.641
RT 富沢祥也 Honda +14Laps

[125]

1 P.エスパルガロ デルビ 41:00.421
2 S.コルテセ デルビ +0.394
3 B.スミス アプリリア +0.581
4 S.ブラドル アプリリア +11.048
5 J.オリベ デルビ +16.830
6 S.ガデア アプリリア +17.170
7 E.ラバト アプリリア +17.300
8 D.エジャーター デルビ +17.546
9 J.ザルコ アプリリア +17.666
10 R.クルメンナッハ アプリリア +21.378




■サーキットの特徴

エストリルサーキットでのグランプリ初開催は2000年。
首都リスボンから約30kmで、大西洋から数キロと海に近い場所にある。

エストリルサーキットは1周4.182kmのコースで、右9、左4のコーナーから構成されている。
986mの長いストレートと2つの超高速コーナーがあり、ストレートでは時速320㎞を超えるスピードを記録する。
第5コーナーと最終のパラボリカ・コーナーは時速200kmに達し、ライダーの技術と勇敢さが試される。
一方、超低速のシケインは、GPコースの中でも最も低速なコーナーである。
コースの主体は低速コーナーとなり、平均速度は154km/hと、GPコースの中ではインディアナポリスに次ぐ低速コースとなっている。

コースが大西洋に近いこともあり、風が強いことが多く、気候の変化も大きいので、コンディションの変化に対応していく必要がある。



    
   


■パッシングポイント

ストレートは長いので、1コーナー進入でのブレーキング競争が見どころとなる。
また最終コーナーが高速コーナーなので、立ち上がりでスリップストリームに付いてうまく走ると、ゴール前でのパスが可能となる。

今までのレースだと、最終ラップの最終コーナーが勝負ポイントとなる事が多かった。

またスタートラインから1コーナーまでは距離が長いので、スタートが成功すると、ジャンプアップも可能だ。
ただ1コーナーは、見た目よりタイトなので、スタート直後の混乱で波乱が起きる可能性も多い。

その他のパッシングポイントは、バックストレート後の8コーナー入り口や、GPコースで最も低速と言われるシケイン入り口も勝負所だ。



■セッティング

タイトなコーナーが連続する低速区間をクリアするトラクション性能と、最終コーナーからメインストレート、抜きどころの1コーナーへと続く高速区間で伸びるトップスピードを両立させる高度なセッティングが必要。



■タイヤ

フロント : ソフト ・ ミディアム
リア : ミディアム ・ ハード(左右非対称コンパウンド)

ウェットタイヤ :    フロント、リア共  ソフトスペック

全体的には旋回性とトラクション、エッジグリップが重要だ。
しかし、このコースは、右コーナーが多く、最終コーナーでかなりタイヤ温度も上がるのだが、左コーナーは4つしかなく、路面温度が低い時はタイヤの温まりが問題となる。




■ポルトガル


正式名称:ポルトガル共和国
首都:リスボン
人口:約1,053万人
面積:約9万1,985km2(日本の約4分の1)
言語:ポルトガル語
通貨:ユーロ

アイスランドに次いで、ヨーロッパ諸国の中で最も西に位置する。
イベリア半島西端(スペインの西隣)に位置し、国土は南北に長い長方形をしている。
かつてはヨーロッパ主導の大航海時代の先駆者ともなった。
そのためヨーロッパで最初に日本や中国など東アジアとの接触を持った国家でもある。
2009年のGDPは約2278億ドル(約20兆円)であり、ほぼ埼玉県と同じ経済規模。

■観光

アジュダ宮殿 - 城・宮殿
19世紀初頭に建てられ、ルイ1世以来王宮として使われていたが、1908年のカルロス1世の暗殺事件後共和制政府のもとで迎賓館として使用されるようになった。

ケルース宮殿 - 城・宮殿
ドナ マリア1世とその夫ドン ペドロ3世と妃の夏の離宮として1740~1792年にかけて建てられた。ロココ調の建物はプチベルサイユと呼ばれている。また、フランス人建築家によってデザインされた庭園も美しい。

サンジョルジェ城 - 城・宮殿
東部の丘の上に建つ城跡で、市内から見ることができるリスボンのシンボル的存在。現在城内は公園になっており、4月25日橋など、市内の展望を楽しむには絶好のポイント。

サンロケ教会 - 教会・寺院
フォス宮脇のケーブルカーを登った左手。1584年に苦難の航海の果てにリスボンにたどりついた天正遣欧使節団が、宿舎として約1ヵ月滞在したこともある日本にゆかりのある教会。

ジェロニモス修道院 - 教会・寺院
16世紀のポルトガルの栄光を今に伝える白亜の大寺院。マニュエル1世(MANUEL I/1469~1521年)が、バスコダガマの海外遠征で得た巨万の富を費して建てたもの。バスコダガマの棺が安置されている。

ベレンの塔 - 歴史的・文化的建造物
発見記念碑から更に川下に約1KMほど歩いたところにある。16世紀初めに建てられたマニュエル様式の塔。リスボン港を守る要塞として建設されたもので、船の通関手続きが行なわれた。

ロカ岬 - 自然
カスカイス北部にあるヨーロッパ大陸最西端の岬。広々とした草原の突端が、高さ140Mの断崖となって大西洋に落ち込み、記念碑が立っている。観光案内所では「最西端到達証明書」を発行してもらえる(有料)。

ロッシオ広場 (ペドロ4世広場) - 町並み
リベルダーテ大通りとバイシャ地区の接合部。中央部分にはブラジル初代総督ペドロ4世のブロンズ像が立ち、広場の周囲には18、19世紀の建築物が並ぶ。鉄道、地下鉄、バス全ての交通機関の拠点。

発見記念碑 - 歴史的・文化的建造物
テージョ川岬に立つ一大モニュメント。バスコダガマがインド航路へと旅立った船出の地として知られ、1960年にエンリケ航海王子の没後500年を記念して建てられた。高さ53Mの巨大な帆船を模った記念碑。

ポルトガルの世界遺産


文化遺産

アゾレス諸島のアングラ・ド・エロイズモ中心地区
リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔
バターリャ修道院
トマールのキリスト教修道院
エヴォラ歴史地区
アルコバッサ修道院
シントラの文化的景観
ポルト歴史地区
コア渓谷の先史時代の岩絵遺跡群
アルト・ドウロ・ワイン生産地域
ギマランイス歴史地区
ピコ島のブドウ畑の景観

自然遺産

マデイラ島の照葉樹林


ベレンの塔





■天気

        




■タイムスケジュール(日本時間)

2010. 10.29

125cc   FP1   17:05 - 17:45
MotoGP   FP1   18:05 - 18:50
Moto2   FP1   19:10 - 19:50

125cc   FP2   21:05 - 21:45
MotoGP   FP2   22:05 - 22:50
Moto2   FP2   23:10 - 23:50

2010. 10.30

125cc   FP3   17:05 - 17:45
MotoGP   FP3   18:05 - 18:50
Moto2   FP3   19:10 - 19:50

125cc   QP   22:05 - 22:45
MotoGP   QP   23:05 - 23:50
Moto2   QP   (Sun) 00:10 - 00:55

2010. 10.31

Moto2   WUP   18:00 - 18:20
MotoGP   WUP   18:30 - 18:50
125cc   WUP   19:00 - 19:20

Moto2   RAC   19:15
MotoGP   RAC   21:00
125cc   RAC   22:30

Your Time Zone: GMT +9hours
race local time: GMT +1hours




■TVオンエア情報

G+SPORTS

予選

10月30日(土) 21:00~24:15(生放送)※最大24:30まで放送

10月31日(日) 13:00~16:00(編集版)

決勝

10月31日(日) 20:00~24:45(生放送)※最大25:15まで放送

11月1日(月)17:00~21:15(編集版)

日本テレビ系

決勝

10月31日(日) 25:20~26:20

※放送日時、内容は変更になる場合があります。最新の情報は、各放送局にお問い合わせください




REPORT

MotoGP

最高峰クラス王者として2戦目を迎えるロレンソは、シーズン最多表彰台獲得、シーズン最多ポイント数獲得、シーズン全戦ポイント奪取の記録に向け、2年連続してポール・トゥ・ウインを決めた舞台に挑戦。
ランク2位のペドロサは、前戦で気迫の走りを見せたが、左鎖骨骨折から完治していないことから、決勝レースをキャンセル。3年連続して表彰台を獲得するエストリルで、23ポイント差のアドバンテージをキープするために、治療とリハビリに専念している。
フィリップアイランドで圧倒的な速さを見せたストーナーは、ランク3位に浮上。毎年厳しいレースが続くエストリルで、戦闘力が高まるデスモセディチGP10を評価する。
ランク4位のロッシは、エストリル最多の5勝を記録。8ポイント差のストーナーに挽回するチャンスとなる。
前戦のリタイヤにより、ランク3位争いから離脱したランク5位のドビツィオーソは、250ccクラスに優勝を含む3度の表彰台を獲得した舞台で、仕切り直す。
ランク6位のスピースは、新人王のタイトルを獲得。プライベーターのナンバー1も確保し、エストリルに初挑戦する。
250ccクラスからの昇格組の中で、一番勢いに乗っているのは、バウティス。優勝経験があり、昨年ルーキーズテストを実施した舞台で、成長度を測る絶好の機会となる。
好パフォーマンスを見せたセパンの後、フィリップアイランドで厳しい展開となった青山博一は、今季2度目シングルフィニッシュを目指す。

今大会は、金曜の午前中にフリー走行1を実施。決勝レースは、日本時間の22時にスタートする。
※ 決勝レース日は、サマータイムから標準時間に変更され、ポルトガルと日本時差は8時間から9時間となる。



Moto2

タイトルを獲得したエリアスは、前戦ではモリワキが準備した2011年型のプロトタイプマシンをテスト。凱旋後の初グランプリとなる今週末は、最高峰クラスで唯一勝利を挙げた舞台に向け、新たなモチベーションを持って臨む。
ランク2位のフリアン・シモンとランク3位のアンドレア・イアンノーネとのポイント差は、僅か2ポイント。
シモンは、昨年の125ccクラスでポールポジションから独走中に転倒すれば、イアンノーネは、転倒リタイヤを喫していた。
後半戦に入り、上位に安定して進出してきたスコット・リーディング、ステファン・ブラドル、アレックス・デ・アンジェリス、カレル・アブラハム、ドミニケ・エジャーターのパフォーマンスにも注目。

旋回性に問題を抱える高橋裕紀は、シーズンの中で最もトリッキーなレイアウトに挑戦する。

ライダー部門とミシェル・メトロー・トロフィ部門が決定している中、残るタイトルはコンストラクター部門。モリワキが、シューターに15ポイント差のアドバンテージを広げている。

※ レーシング・チーム・ジャーマニーは、渡辺一樹を解雇し、カルメロ・モラーレスをラスト2戦に起用する。



125

環太平洋3連戦で3連勝を達成して、第13戦アラゴンGPの転倒リタイヤを帳消しにしたマルケスは、ポイントリーダーに再浮上しただけでなく、ランク2位に12ポイント差のアドバンテージを広げた。
もし、今季10勝目を挙げ、ライバル2人が3位以下ならば、最終戦バレンシアGPを前に、タイトル争いに決着がつく。
ランク2位のニコラス・テロール、ランク3位のポル・エスパルガロにとっては、最終戦までタイトル獲得の望みをつなげるために、今季4勝目、最低でもマルケスの前でフィニッシュすることが条件となる。
ランク4位のブラドリー・スミスは、ランク3位と73ポイント差、ランク5位とは45ポイント差。ランキングがほぼ固定したことから、125ccクラス最後の2戦で表彰台、優勝で締め括りたいところ。
ランク5位争いを展開するエステベ・ラバット、エフレン・バスケス、サンドロ・コルテセのポイント差は、僅か5ポイント。2戦連続4位のバスケスは、レース展開次第では、エスパルガロのサポート役に回る。

ランク8位の小山知良は、ランク7位と14ポイント差、ランク9位とは21ポイント差。ラスト2戦で今季2度目の表彰台を狙う。





COMMENT


YAMAHA

J・ロレンソ

「残りは2戦。どちらもとても特別なレースだ。そのひとつめがエストリルで、モトGPで出場した2回は最高の思い出になっている。125や250では一度も勝ったことがなかったんだけれど、2008年からは2回とも優勝することができた。モトGPで2回以上優勝した唯一の場所なんだ! エストリルのコースは大好きで、ここではいつも調子がいい。それにちょっと、もうひとつのスペインGPみたいな感じもするしね。世界チャンピオンになってから、母国の近くでのレースは初めてだから、彼らのサポートを感じたい。依然として、やる気は十分。去年みたいに、もう一度優勝を目指したい」

W・ツェーレンベルグ 監督

「私にとっては初めて訪れる場所。だが2008年と2009年の録画を見て、ホルヘがこのコースを気に入っていることがわかった。世界チャンピオンとして、久しぶりにヨーロッパへ戻るのを楽しみにしていて、ホルヘにとっても大切なウイークエンドになるだろう。彼は体調をしっかり管理し、冷静さをキープして最後の2戦に照準を合わせている。そしてこのポルトガルでの3連勝を目指している」

V・ロッシ

「フライアウェイ・レースはとても好調で、優勝1回を含めて3回とも表彰台に上ることができた。マシンはとても良くなってきているし、僕の肩の状態にも満足している。ヨーロッパに戻ってきて気力もますます充実しているので、残りのふたつのレースをエンジョイし、また優勝を狙いたいと思っているんだ。去年はいくつか問題が出たりして表彰台に上ることができなかったから、今年はそれを変えたい。フィリップアイランドがあんなだったから、もうちょっと暖かいところを希望しているんだけれど、エストリルもとても天候の変わりやすい場所。また大変なことになりそうだね」

D・ブリビオ 監督

「フライアウェイ・レースでは優勝1回を含む3表彰台と、納得のいく戦いができ、満足してヨーロッパへ戻ってくることができた。残る2戦も、この勢いをキープしていきたいと考えている。昨年はあまりいいところがなかったので、今回はプラクティスの時間をできる限り有効に使い、初日からしっかりセッティングを見つけていきたい」




HONDA

ダニ・ペドロサ

「今週のエストリルから復帰するが、オーストラリアの時より左鎖骨の状況はだいぶんよくなっていると思う。エストリルはフィリップアイランドほど体力的に厳しくはなく、かなり気持ちよく乗れると思う。オーストラリアからの約10日間の間に順調に回復している。先週の火曜日に病院に行って抜糸した。傷口は大丈夫だった。筋肉のリハビリをずっとしてきたので、今はだいぶん力もついた。でも金曜の朝にバイクに乗ってみるまではどの程度の違いがあるかはなんとも言えない。アラゴン同様、今回、金曜日に2回のフリー走行があるので、体調が完全ではない自分にとっては助けになる。エストリルはバンピーでいくつかのハードブレーキングポイントがある。でも左コーナーより右コーナーが多いので左鎖骨への負担は大きくないし、いい結果を残せるようにがんばりたい」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「精神的にもマシン的にもいい状態でポルトガルGPに向かうことができる。エストリルでは、いい結果が残せると思う。日本とマレーシアで2位になれたし、オーストラリアではもう少しで表彰台というところまでいった。だから今回も、それ以上のリザルトを目標にしたい。ポルトガルでは、これまでいいレースをしてきた。昨年は7位だったけれど、今年はトップ3を狙って戦いたい。レイアウトは低速コーナーが多くコース幅も狭くて、パワーをうまく使いこなすのが難しい。このサーキットの特徴をよく理解して、マシンのいいセットアップを見つけなくてはいけない。今回は金曜日にフリー走行が2回あるので、1回多い走行を十分に利用したい。シーズンの最後の2戦を楽しみにしている」

ランディ・デ・ピュニエ

「エストリルはとても面白いサーキットなので、レースがとても楽しみだ。今週末の天気予報はあまりよくなくて、フィリップアイランドのようになりそうだから少し心配している。でも、速く走れると思うし、トップ8でレースを終わらせられるようにベストを尽くしたい。シーズンももう終わりに近づいているのでチャンピオンシップも大詰め。この前のレースは悪くなかったけれど、もっといいポジションで終えることもできたと思うし、最後の2戦、今季ベストリザルトを狙っていきたい」

マルコ・シモンチェリ

「フィリップアイランドのレースには、非常に満足している。でも、最終的に6位だったので、もっとがんばらなければならない。簡単ではないけれど、それ以上のリザルトを目指して、チームと一緒にがんばりたい。フィリップアイランドのあと、日本に行って風洞でのテストを行った。その後、イタリアに戻って、大好きなエストリルのことを考え始めた。昨年は優勝している。2008年は2位だった。エストリルは自分のライディングスタイルに合う場所だと思うし、マシンのセッティングが決まればいいレースができると思う」

マルコ・メランドリ

「前戦フィリップアイランドは、ウエットはよかったが、ドライになるといつもと同じフロントの安定性のなさに苦しんだ。マシンの感覚がつかめないから、乗るのが難しい。とても厳しい状況だけれど、まだ希望は失っていない。エストリルではみんながびっくりするようなレースができたらいい。残り2戦。シーズンをいい結果で終わらせたいと願っている」

青山 博一

「3連戦最後のレースとなったオーストラリアはあまりいいレースができなかったけれど、エストリルでは、再び、前進できると思う。このサーキットは好きだけれど、マレーシアとオーストラリアは、まるで違うキャラクターのサーキットだ。エストリルはもてぎに似ているから初日からいい走りができることを願っている。マレーシアはとてもよくて、かなり自信になった。でも、オーストラリアはあまりよくなくて、自信をまた失ってしまった。MotoGPマシンでは、初めて走るコースが続くので、実際に走ってみないと何とも言えない。残り2戦。ベストを尽くしたい」



Moto2

トニー・エリアス

「フィリップアイランドは難しいレースだった。原因不明のギアボックストラブルがあり、チームは全力でがんばってくれたけれど、最後まで完ぺきには直らなかった。マシンはとてもいい感触だったし、そのトラブルがなければいい走りができたと思う。レースを終えて、とてもがっかりしたけれど、同時にいいレースができたと思うし、ラストラップはすばらしい走りができた。エストリルでは、不完全燃焼に終わったフィリップアイランドの埋め合わせをしたい。ここはMotoGPクラスで優勝したところで、思い出深いサーキット。故郷で僕の祝賀会を行ってからポルトガルに向かうが、チャンピオンにふさわしい走りをしたい」

フリアン・シモン

「フィリップアイランドは、ウオームアップで転倒したのが決勝レースに影響して楽ではなかった。それでもイアンノーネのすぐ後ろの4位でフィニッシュしたし、彼とあまりポイントの差は広がらなかったし、引き続き、総合2位を目標に全力を尽くす。エストリルはトリッキーなサーキットだし、今週末の天気も不安定な予報なので、難しいレースになると思う。残り2戦、ベストを尽くしてMoto2初優勝を狙いたい」

アンドレア・イアンノーネ

「最後の2戦はとてもエキサイティングなレースになると思う。誰もがいい位置で今年を終えたいと思っているからね。今年は、ここまですばらしい結果をいくつか残してきたし、エストリルでは力を全て出しきって4度目の優勝をしたい」

高橋裕紀

「過去3連戦は、日本GPはまずまずのレースができたと思うけれど、マレーシアで転倒、オーストラリアはポイントを獲得できなかった。この数戦は、2年ぶりに走るサーキットが多いけれど、その影響はなくて、マシンのセットアップに課題を抱えている。問題はシーズンを通して変わっていないけれど、今回もセッティングに集中して、ベストを尽くしたい」




SUZUKI

アルバロ・バウティスタ

「エストリルが大好き。過去には成功したレースがあった。それに、ホームからも近いから、ホームレースのように感じる。家族とファンが応援に来てくれる。
昨年、GSV‐Rのテストを実施したから、セパンのようにアイデアがある。その意味では、マレーシアのように戦闘力が期待できるだろう。
フィリップアイランドでは、2つほど問題があったけど、僕たちは克服した。もう同じ問題は起こらないはずだから、最初から上手く走らなければいけない。トップ6以内を入れるようにしないと。その能力がある。」

ロリス・カピロッシ

「痛いところが判明した。足を折ったけど、走ることに支障はない。オーストラリアでは大丈夫だったし、大きな問題にはならなかった。歩くよりも走らせる方が楽なんだ。
集中治療を受け、だいぶ良くなった。早くバイクに乗りたい。今季懸命に働き、辛抱強く耐え、特に遠く離れたところで3週間頑張ってくれたスタッフたちに恩返しがしたい。スズキとチームは、いつものように、僕への対応が素晴らしかった。彼らのために全力を尽くし、ベストライダーたちとレースができることを証明したい。」





DUCATI

ケーシー・ストーナー

「エストリルは、大きな波があるリザルトだった。
2005年に250ccクラスで初優勝を果たしたけど、あまり良くない思い出がある。2008年はテクニカルな問題があった。2009年は表彰台に戻れたけど、ホルヘ・ロレンソは僕よりも速かった。彼はこのトラックですごく強い。今週末も同じような展開になると思う。
セッティングの仕事に集中しないと。トラックはすごくバンピーだ。僕たちのバイクは、バンピーに対して、全体的にアグレッシブなリアクションを起こすから、セッティングを合わすことができるかどうかだ。GP10はここ数戦で全てのコンディションに上手く機能したから、この意味では自信がある。」

ニッキー・ヘイデン

「今シーズンを表すのは、ナウ・オア・ネバーだ。
エストリルは非常にノーマルなトラック。カレンダーで最も低速なシケインがあることを除けば、特別なキャラクターはない。大西洋に近いから風が吹き抜け、天候が変わりやすい。
とにかく、僕たちはどんなコンディションにも対応する準備が出来ている。ポジティブな形でシーズンを締め括りたい。」

カルロス・チェカ

「僕を信じてくれ、ワンダフルなギフトをくれたチームに心から感謝したい。3年ぶりにMotoGPに戻れることは、大きな喜びだ。
ここには素晴らしい思い出がある。この3年間で、バイクやMotoGPワールドは大きく変化してしまったけど、変わっていないことも沢山ある。
デスモセディチGP10は、僕が乗っていた当時のバイクとはすごく違うけど、ポジティブなリザルトをこの2レースで獲得するために、ベストを尽くすつもりだ。」