6月2日(木)雨
今夜はたけのこと豆腐のうま煮、野菜餃子、キャベツとにらのスープ。
デザートにバナナ入りパウンドケーキを食す。
ここ数日体調も悪いこともあり、いらいらしたり悲しくなったりで
夫に八つ当たりをしていた。
この夫がまた打たれ強いというのか
何か独自の宗教を持ってるかのように穏やかなので
それがまた腹が立ったりもしていた。
会社勤めをしてる頃は忙しくて落ち込む間もなかったんだ、
今はいろいろ考える時間が多すぎるしなあ~と思ったり
これがいわゆる更年期障害ってやつか?と思ったり
いやいや、今巷で増えているという「うつ」か?と思ったり・・・
夫に「この状態が一ヶ月続いたらうつだから、病院へ連れてってねと
言ったりもしていた。
この「うつ」にはずいぶんと悩まされた。
と言っても自分ではなく同僚の女の子だ。
離婚してから再就職活動を開始したが
2歳の子を持つばついち女に世間は厳しかった。
何社も落とされてやっと小さな設計事務所に拾ってもらった。
当時は3人という少人数。
でもそこそこ忙しくて土日出勤、夜10時11時まで残業ということも
たびたびだった。
そうこうしているうちに増員ということになり
M嬢が入社してきた。
県内一の進学校を出、九州でも指折りの国立大の理学部卒の才媛。
国家試験も一発合格、仕事もてきぱきこなし
体育会系で、さっぱりとした彼女のことが私は妹のように
かわいくて大好きだった。
ばついちの私と、男運だけがいまひとつの彼女は
クリスマスやお互いの誕生日に一緒に飲みに行ったりしていた。
一緒に合コンに行った事もあったなあ~
会社は東京本社から転勤してきたりで、その頃は5人くらいのメンバーになっていたが
即戦力となっていた彼女がばりばりと仕事をこなし、
私は雑用を引き受けるという流れになっていた。
電話をとったり、成果品を発送したり、コピーとったり、文具の補充をしたり・・・
周りの人たちもそういう雑用は私に、図面はM嬢に頼んでいた。
鈍感な私は全く彼女の変化に気づかなかったが
今振り返ると、時々つんつんと無愛想な時もあったように思う。
もう、その頃すっかりおばちゃんだった私は
学生時代とはうってかわって営業用スマイルもできるようになってたし
多少腹が立つことがあってもあきらめるということを覚えていた。
だから社外のおぢたちにはそこそこ人気もあった。
(あくまでもおぢに限るところが悲しいが・・・)
ある飲み会の時、関連会社のおぢが私をちやほやした。
それで彼女の病気は一気に噴出したと思われる。
翌日週に一回の外食デー。
いつものように近くの中華やさんに二人で行った。
なんとなく無愛想だなあ~何かおうちでいやなことあったのかなあ~
とのん気に思ってたら、食事をしながら突然泣き出す彼女。
どうやら夕べの飲み会のことが引き金で
精神が不安定になってしまったらしい。
それからはだんだんとその周期が短くなっていき
仕事中に泣き出しては早退したり、攻撃的になったり・・・
所長とかの目にもつくようになり
みんなで腫れ物をさわるような扱いをせざるおえなくなった。
そうすると彼女はどんどん被害妄想が激しくなり
「皆が私を避けてる。
あなたにはいろいろと頼みごとをするのに
私には何もしゃべりかけない。」
ありゃりゃ~
私が雑用を一手に引き受けたのが裏目に出てるよぉ。
わたしゃ君に設計の仕事に専念してほしいと思ってのことだったのに・・・
婦人科系の手術をしたせいもあるのか
ホルモンのバランスが崩れてるせいもあるのか
あんなに明るかった彼女がどんよりとしてる姿を見るのはつらかった。
しかしどんどんひどくなり、自分でも怖くなったのか
心療内科に通いだしたりはしていたが
結局のところ、適齢期というものを過ぎ
毎月のように友人の結婚式に出るというストレスも重なり、
社内には東京から同世代の男子が転勤してきて心は騒ぐ。
そういう状態の中、男子は面倒くさいことのないおばちゃんのほうに
いろいろ頼む。
そうするといちいち彼女は傷つく。
悪循環だった・・・
据わった目で「自分が怖いんです。壊れそうで・・・」と言われた時は
心底怖かった。
男子の態度に腹を立ててるのに、その怒りの矛先は私にむけられてるという感じで
「刺されるんじゃないか?」と思ったりもした。
ちょうどその頃、彼女の高校の同級生が自分の母親を刺し殺すという事件があり
「前なら、○○君なんてばかなことしたんだろうと思ってただろうけど
今は彼の気持ちがわかる。」との彼女のコメントの意味は深く考えたくないほど
恐ろしいものだった。
会社は雑居ビルの中にあったので
小さな会社がたくさん入っていた。
隣のオフィスの女の子(といっても十分30は過ぎてる)とも
一緒にランチをとったりしていたが
よくしゃべる彼女も「私ぢつは先日あまりに落ち込んで
心療内科に行ってきたんですぅ~」と言うのを聞いて、
こんなにうつ病とか、精神が不安定な人って多いのか???と
そらおそろしく感じたのをおぼえている。
で、また彼女いわくその病院がすごい大盛況(?)で
患者があふれてるらしいのだ。
う~む、現代病なのか、とも思ったり
昔は1人鬱鬱悩んで自力で解決してたようなことも
今は早期治療!ということで駆け込むのか?
M嬢とのことがあってから、娘には精神的に強い女の子になってほしい
と願うようになった。
そりゃ、親として成績優秀な子になってほしいとは思うものの
こういうことがあると、まずは勉強より強い心だ。
繊細な神経に憧れはするが、いや、少々図太くがさつなほうが
たくましく生きていけそうだと思い直したりした。
でも、だからと言って男子より汚い上履きを平気で履いている娘よ、
もう少しだけ気を遣ってもいいのだよ。
今夜はたけのこと豆腐のうま煮、野菜餃子、キャベツとにらのスープ。
デザートにバナナ入りパウンドケーキを食す。
ここ数日体調も悪いこともあり、いらいらしたり悲しくなったりで
夫に八つ当たりをしていた。
この夫がまた打たれ強いというのか
何か独自の宗教を持ってるかのように穏やかなので
それがまた腹が立ったりもしていた。
会社勤めをしてる頃は忙しくて落ち込む間もなかったんだ、
今はいろいろ考える時間が多すぎるしなあ~と思ったり
これがいわゆる更年期障害ってやつか?と思ったり
いやいや、今巷で増えているという「うつ」か?と思ったり・・・
夫に「この状態が一ヶ月続いたらうつだから、病院へ連れてってねと
言ったりもしていた。
この「うつ」にはずいぶんと悩まされた。
と言っても自分ではなく同僚の女の子だ。
離婚してから再就職活動を開始したが
2歳の子を持つばついち女に世間は厳しかった。
何社も落とされてやっと小さな設計事務所に拾ってもらった。
当時は3人という少人数。
でもそこそこ忙しくて土日出勤、夜10時11時まで残業ということも
たびたびだった。
そうこうしているうちに増員ということになり
M嬢が入社してきた。
県内一の進学校を出、九州でも指折りの国立大の理学部卒の才媛。
国家試験も一発合格、仕事もてきぱきこなし
体育会系で、さっぱりとした彼女のことが私は妹のように
かわいくて大好きだった。
ばついちの私と、男運だけがいまひとつの彼女は
クリスマスやお互いの誕生日に一緒に飲みに行ったりしていた。
一緒に合コンに行った事もあったなあ~
会社は東京本社から転勤してきたりで、その頃は5人くらいのメンバーになっていたが
即戦力となっていた彼女がばりばりと仕事をこなし、
私は雑用を引き受けるという流れになっていた。
電話をとったり、成果品を発送したり、コピーとったり、文具の補充をしたり・・・
周りの人たちもそういう雑用は私に、図面はM嬢に頼んでいた。
鈍感な私は全く彼女の変化に気づかなかったが
今振り返ると、時々つんつんと無愛想な時もあったように思う。
もう、その頃すっかりおばちゃんだった私は
学生時代とはうってかわって営業用スマイルもできるようになってたし
多少腹が立つことがあってもあきらめるということを覚えていた。
だから社外のおぢたちにはそこそこ人気もあった。
(あくまでもおぢに限るところが悲しいが・・・)
ある飲み会の時、関連会社のおぢが私をちやほやした。
それで彼女の病気は一気に噴出したと思われる。
翌日週に一回の外食デー。
いつものように近くの中華やさんに二人で行った。
なんとなく無愛想だなあ~何かおうちでいやなことあったのかなあ~
とのん気に思ってたら、食事をしながら突然泣き出す彼女。
どうやら夕べの飲み会のことが引き金で
精神が不安定になってしまったらしい。
それからはだんだんとその周期が短くなっていき
仕事中に泣き出しては早退したり、攻撃的になったり・・・
所長とかの目にもつくようになり
みんなで腫れ物をさわるような扱いをせざるおえなくなった。
そうすると彼女はどんどん被害妄想が激しくなり
「皆が私を避けてる。
あなたにはいろいろと頼みごとをするのに
私には何もしゃべりかけない。」
ありゃりゃ~
私が雑用を一手に引き受けたのが裏目に出てるよぉ。
わたしゃ君に設計の仕事に専念してほしいと思ってのことだったのに・・・
婦人科系の手術をしたせいもあるのか
ホルモンのバランスが崩れてるせいもあるのか
あんなに明るかった彼女がどんよりとしてる姿を見るのはつらかった。
しかしどんどんひどくなり、自分でも怖くなったのか
心療内科に通いだしたりはしていたが
結局のところ、適齢期というものを過ぎ
毎月のように友人の結婚式に出るというストレスも重なり、
社内には東京から同世代の男子が転勤してきて心は騒ぐ。
そういう状態の中、男子は面倒くさいことのないおばちゃんのほうに
いろいろ頼む。
そうするといちいち彼女は傷つく。
悪循環だった・・・
据わった目で「自分が怖いんです。壊れそうで・・・」と言われた時は
心底怖かった。
男子の態度に腹を立ててるのに、その怒りの矛先は私にむけられてるという感じで
「刺されるんじゃないか?」と思ったりもした。
ちょうどその頃、彼女の高校の同級生が自分の母親を刺し殺すという事件があり
「前なら、○○君なんてばかなことしたんだろうと思ってただろうけど
今は彼の気持ちがわかる。」との彼女のコメントの意味は深く考えたくないほど
恐ろしいものだった。
会社は雑居ビルの中にあったので
小さな会社がたくさん入っていた。
隣のオフィスの女の子(といっても十分30は過ぎてる)とも
一緒にランチをとったりしていたが
よくしゃべる彼女も「私ぢつは先日あまりに落ち込んで
心療内科に行ってきたんですぅ~」と言うのを聞いて、
こんなにうつ病とか、精神が不安定な人って多いのか???と
そらおそろしく感じたのをおぼえている。
で、また彼女いわくその病院がすごい大盛況(?)で
患者があふれてるらしいのだ。
う~む、現代病なのか、とも思ったり
昔は1人鬱鬱悩んで自力で解決してたようなことも
今は早期治療!ということで駆け込むのか?
M嬢とのことがあってから、娘には精神的に強い女の子になってほしい
と願うようになった。
そりゃ、親として成績優秀な子になってほしいとは思うものの
こういうことがあると、まずは勉強より強い心だ。
繊細な神経に憧れはするが、いや、少々図太くがさつなほうが
たくましく生きていけそうだと思い直したりした。
でも、だからと言って男子より汚い上履きを平気で履いている娘よ、
もう少しだけ気を遣ってもいいのだよ。