木村屋

上野駅構内に木村屋が出店して以来、朝食のパンを買って帰ることが増えてきた。昨日はサクラというこしあんのアンパンを買った。ヘソに桜の塩漬けが付いた写真のパンである。

木村屋は日本初の、いや世界初のアンパンなるものを作り出した老舗パン屋。最初のアンパンはつぶし餡だったそうだが、それが評判になり、明治天皇に献上することになった際に考案されたのがこのサクラのアンパンなのである。明治8年のことだそうだ。

木村屋のアンパンについては、小学生の頃からよく知っていた。当時は科学、学習という冊子があって、その学習の付録マンガにアンパン誕生の物語が載っていたのだ。地方から評判のアンパンを買いに東京へ行き、何日も歩いて村に持ち帰ったところ、パンは固くなっていたというオチがついたマンガ。おかげでアンパンといえば木村屋と頭に刷り込まれてしまった。

まあでも木村屋のパンは美味いよな。大学生の時に物産展のバイトで木村屋を担当したことがあるからか、今も愛着がある。さて、今日はどんなパンを買って帰ろうか。