産経抄

5月18日付けの産経新聞のコラム、産経抄の内容が酷かった。うなせんでの食事の際に読んだのだが、書き出しで織田信長について語っている。信長が現代に生きていたらどうだろう、と。

筆者は、信長は殺人と人道に対する罪に問われ、明智光秀に暗殺される前に刑死していたのは間違いない　▲比叡山焼き討ちでは、対立した僧侶ばかりか女子供までなで斬りにした。長島攻めでは、一向衆を焼き殺したというからヒトラーも真っ青である。

と、述べているが、ユダヤ人を差別して虐殺したヒトラーと、狂信者のテロリストを殲滅した信長を同列に語るあたり、筆者の見識を疑わざるをえない。こんな程度の人が記事を書いていて大丈夫なのか。

比叡山焼き討ち、長島一向一揆、ボクが信長の立場だったら同じことをしただろう。いや、信長ほどに自制できたとは思えないから、本当の虐殺に及んでいたかもしれない。信長の寛容さは偉大である。

このコラム、最終的には朝日新聞がクソだと言っていて、それは間違いないのだが、それを言いたいのなら、見識不足の信長のエピソードを語る必要はあるまい。書いた記者も記者だが、これにゴーサインを出した編集も情けない。まあ朝日の天声人語よりはマシだけどね。

村山談話

安倍首相が侵略の定義について発言したのを受けて、村山元首相が意見を述べた。「武力で他国の領土に入れば侵略だ」と。

さすがは村山である。阪神大震災の時に自民党に対応を譲ったのは、馬鹿を自覚したのだと言われていたが、やはり馬鹿は死ななきゃ直らないのか。

しかし、今回の村山は割といいことを言っている。村山に確認しておきたいものだ。

まず、日本は韓国を併合したが、武力によるものではないから侵略に当たらないよな？ それから、竹島を武力で奪っているから、韓国は日本を侵略してるよな？

なんだ、悪いのは韓国と言ってるだけか。申し訳ない。勘違いでした。あなたの言う通り！