幸福学専門30年 筬島正夫が語る本当の幸せ


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ハーバード白熱教室!オバマ大統領含め7名の大統領を出した大学の講義の中身(親鸞会講師のブログ)

2010-05-07 | 

こんにちは、親鸞会講師の筬島です。

ハーバード大学(Harvard University)の創立は1636年といわれ、
なんとアメリカ建国よりも長い歴史を持っています。

現在に至るまでオバマ大統領を含め7人のアメリカ合衆国大統領や、
卒業生として48人のノーベル賞受賞者(卒業生のノーベル賞受賞者数)を輩出しており、

The Times Higher Education Supplementや上海交通大学による
主要世界大学ランキングなどでは常にケンブリッジ大学等と一位争いを続けている。
すごい大学です。

そのハーバード大学の歴史上、履修学生の数が最高記録を更新した授業
あります。

政治哲学のマイケル・サンデル教授の授業です。

大学の劇場でもある大教室は、毎回1000人を超える学生がぎっしり埋まり、あまりの人気ぶりにハーバード大学では、授業非公開という原則を覆し、
この授業の公開に踏み切りました。
ハーバード大学の授業が一般の目に触れるのは、史上初めてのことだ
そうです。


サンデル教授は、「君ならどうするか?何が正しい行いなのか?
その理由は?」と、学生に投げかけ、活発な議論を引き出し、その判断の
倫理的正当性を問うていきます。

世界から選りすぐられた、さまざまな人種、社会的背景を持った学生が
大教室で意見を戦わせる授業は、ソクラテス方式(講義ではなく、教員
と学生との闊達な対話で進められる授業形式)の教育で大変興味深い
ものがあります。


では、一体どんな内容の講義がなされているのでしょうか?

例えば「命に値段をつけられるのか」というテーマの講義が

ありました。


こんな実例を題材に講義は進められていきます。


 ある会社が作った車。
 性能がよく人気も高かったが、燃料タンクを後ろにつくったので、
 追突されたときに危険が高く、複数の死亡事故につながったので
 会社は訴えられました。


 実は、この会社、安全性向上に経費を裂くかどうか計算をしていた
 のですが、その内容が裁判の中で取り上げられました。


 安全性向上にかかる費用は、1台11ドル

 車は1250万台だったので、


  1250万×11=

     1億3700万ドル(約137億円)


 かかる計算になります。


 問題は、被害額の計算式でした。


 180人亡くなり、同じく180人負傷者が出たのですが、
 その被害額の計算式は以下のようなものでした。



180人(死亡)×20万ドル +

180人(負傷)×6700ドル+

2000台×700ドル

=4950万ドル(約49億5千万円)



つまり、かかる費用は1億3700万ドル(約137億円)
被害額は4950万ドル(約49億5千万円)

だから、あきらかに被害額が下回る。

よって修理する必要がないというもの。



しかし、ここでよく考えねばならないのが、

亡くなった人の被害額です。


一人の命を20万ドル(約2000万円)で計算この会社は、

一人の命を20万ドル(約2000万円)で計算

していたのです。


陪審員たちは愕然とし、この会社は多額の賠償金を払わされたそうです。


どこが問題だったのでしょう?

この講義で、教授は学生に意見を求めました。


学生の答えは


「人の命はお金に換算できない。
 その人自身の命も、愛する人を失った遺族の悲しみも」

という人もあれば、

「20万ドルは安すぎる、200万ドルはする」

「いや100万ドル」

などでした。



果たして、人の命に値段はつけれるのでしょうか?


ハーバードの一番人気の授業では、このような「命の問題」について
議論がなされていました。


もし身近に、このような「命」について論じ合える人や
場があったとすれば、それはハーバード級のテーマと
いえるでしょう。

この機会に、誰かと意見を交わしてみてはいかがでしょうか??



政治哲学のマイケル・サンデル教授の授業11


字幕なしなので、ちょっとキツイかもしれません。

ハーバード白熱教室(英語版) 2/12 命に値段をつけられるのか



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政治哲学のマイケル・サンデル教授の授業「Justice(正義)」0ゼロ



英語字幕版はこちら

ハーバード白熱教室(英語版) 1/12 殺人に正義はあるか





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