幸福学専門30年 筬島正夫が語る本当の幸せ


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呑気と見える人々も、心の底を叩いて見ると、どこか悲しい音がする(夏目漱石) 親鸞会講師のブログ

2010-05-02 | 不安

こんにちは、親鸞会講師の筬島です。


 夏目漱石のデビュー作「吾輩は猫である」
 
 「吾輩は猫である。名前はまだ無い」ではじまるユニークなこの小説には
 
 鋭いメッセージがたくさん散りばめられています。(例えばコチラ
 
 最後は、こういうシーンです。

 苦沙弥(くしゃみ)先生の座敷に仲間が集まり、呑気な話に花が咲く。
 
 セカセカした、西洋文明(今は日本もそれにどっぷり浸かってしまいましたが)に比べ
 
 まことにのんびりとして、ほほえましい風景。
 
 この日の最後には、結婚の決まった多々良三平がビールを提げて登場、
 
 みんなでそのビールをいただく。
 
 秋の日は暮れ、みんなは次々に帰って行く。
 
 そして、「寄席がはねたあとのように座敷は淋しくなった」。
 
 この後です
 
 「呑気と見える人々も、心の底を叩いて見ると、どこか悲しい音がする」
 
 と猫が思うのは。
 
 実に名言と思います。
 
 誰もが皆、心の底には漠とした不安を抱えているのではないでしょうか?
 
 経済的不安とも違う、人間関係の不安とも違う、

 人間存在そのものの不安といったようなもの。
 
 その孤独で、不安な、さびしい気持ちを
 
 「呑気と見える人々も、心の底を叩いて見ると、どこか悲しい音がする」
 

 と表現しているように思うのです。
 
 




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