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幸福学専門30年 筬島正夫が語る本当の幸せ


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不安

2008-01-14 | 不安


グーグーパンダは、いろんな切り口から生きる意味、
人生の目的について語る人生哲学のブログです!

今日は不安について、です。

恐怖は特定のものについての恐怖であるのに対して、
不安の対象は無であり、われわれは
「なんとはなしに不安」なのである。
  (山崎正一ほか編『現代哲学事典』講談社)


ふと自分が言い知れぬ生の無意味のなかに置かれて
いることに気がつく――あるいは漠と予感する――瞬間がある。
(中略)
どういう言葉を当て嵌めてよいかも分からない空虚感
時間の彼方になにか黒々とした深い闇があって、
自分がベルトコンベアに乗せられ、
否応なしに前へ前へと押されていく徒労感。
それでいて、その抗しがたいものから身を引き離そうとすると、
目の前の小さな用務やささやかな楽しみごとによって
一時的に退避する「忘却の智恵」以外に方法を知らないもどかしさ。

そんなふうに言ってみても、やるせない思いがし、
何をしても何を見てもつまらないこの倦怠の感覚を、
私はうまく説明したようには思えない。

   (西尾幹二著『人生の価値について』新潮選書)







・パスカル「人間から気晴らしを除いたら不安と倦怠のみである」

2007-12-24 | 不安


 ・パスカル   「人間から気晴らしを除いたら不安と倦怠のみである」

 ・ハイデッカー 「人間存在そのもののむなしさ」

 ・キュルケゴール「死にいたる病」

 ・ユーゴー   「人間は不定の執行猶予期間の付いた死刑囚」

 ・芥川     「将来に対するただぼんやりとした不安」

 ・武帝     「歓楽尽きて哀情多し」

 ・芭蕉     「おもしろうてやがてかなしき鵜飼かな」


  人間は、気晴らしがなければ生きてゆけない、といわれます。

  それは、じっとしていたならば、気が狂うほど人生が寂しいからなの

  でしょうか?

  そして、忙しくしていること=充実と思っている

  夜中に出歩く若者は、むなしさを埋め合わせようとしているよう。

  ぽっかりと穴があいたような気分

  花火のあと、学祭のあと、飲み会の帰りの電車の中、

  余計にむなしくなってゆく、それを隠すためにほかのものを求める

  その繰り返しが人生なら淋しすぎます。

  もっと違う何かを求めて生きているはず!!


何を目的に生きてくの 口には出せない不安を抱きしめて(ユーミン)

2007-10-20 | 不安



ユーミンの「DAWN PURPLE」というアルバムの中に

「情熱に届かない-Don't Let Me Go」
という歌があります。
その歌詞から

Today's music 
きっと それぞれに 思ってた
何を目的に生きてくの
口には出せない不安を抱きしめて
ずっと ずっと・・・・
ブログテンプレート

誰もが、口には出せない不安を抱きしめながら
孤独に震えながら、何のために生きてゆくのか
わからないまま、日々を過ごしてゆく。

 ところで、私たちの生活において必要不可欠なものって
 何でしょうか?
 →衣食住・・

 じゃあ、衣食住さえ満たされたら、それで幸せなのかな?
 ちょっと考えてみましょう!

 大学に来たのは勉強して、将来、就職するため、
 そうやって働くのは、お金を稼ぐため、
 お金を稼ぐのは、衣食住を満たすため、
 衣食住を満たすのは生きるため?

 じゃあ、生きるのは何のため?
 
  
     ?←生きる  仕事←大学(勉強)
       ↑      ↓ 
       衣食住  働く  
       ↑      │
       └─お金←┘ 

 これが分からなかったら、結局、働くために生きていることになってしまう。

      生きる──―┐
       ↑      ↓ 
       衣食住  働く  
       ↑      │
       └─お金←┘ 

■これを一休は、

 「人生は食て寝て起きて糞たれて
         子は親となる  子は親となる」

 といっている。

 考えてみたら、毎日が同じことの繰り返し。

 布団の上げ下ろしの繰り返し
 台所とトイレの往復、なんとなく忙しくして一日が過ぎてゆく。

 「大学生はたいてい、学校に行くとまず掲示板を見て、休校が・・・
  ~毎日つづく単調な日常に、「嫌になっちゃうよ」と、多くの人が
  感じているからではないでしょうか」

 と言われます。
 だから、少しでも自分を変えよう
 自分を変えたいという人もあると思います。

 おしゃれしよう
 遊びに行こう
 ゲームをしよう

 土日に遊んでも、また、もとのつまらない一週間が始まる。
 

■芥川龍之介は
 朱儒の言葉に「人生は狂人の主催したオリンピック」と書いています。 

 生まれてより、走れ!
 負けないように走れ!

といわれる。

 疲れて倒れそうになったときにも
 負けるな走れ!
 
 でも、どこまで走ったらいいのでしょうか?

 毛局、芥川龍之介は「ぼんやりとした不安」から
 自殺までしています。

■私たちは、あそこがゴールだ!と目的地がはっきりしていてこそ、
 頑張って走ることができます。
 
 同じように一生懸命生きるのは、
 このためだと生きる目的がハッキリしていてこそ
 苦しみに負けず、生きることができるのですよね。
 
 だから、人生の目的を知ることは、どんな人にとっても
 大事な問題ではないでしょうか??
 
  





夏目漱石の「こころ」に見る漠然とした不安

2007-01-14 | 不安



今回は夏目漱石の【こころ】。

これは有名ですね、私も高校時代学校で習いました。
宇多田ヒカルの愛読書でもあるそうです!
なにやら深いものを感じますね。
今日はその一説をご紹介!!

 この中で登場人物の「先生」は

「不安を駆逐するために書物に溺れようと努め」
「猛烈な勢いをもって勉強し始めた。」

 しかしどのように勉強したところが不安から逃れられないと悟った
 時、彼は勉強をやめた。

 彼はまた
「酒に魂を浸して、己れを忘れようと試みた時期」もあった
 しかしこれも成功しなかった。

 彼は何か
「恐ろしい影」が時々閃くのを感ずるようになった。

 それは
「自分の胸の底に生まれた時から潜んでいるものの如く思われだした。」

 彼は
「ただ人間の罪というものを深く感じた。」

 彼はそのため
「路傍の人から鞭打たれたい」と思い、

 更に、
「人に鞭打たれるよりも、自分で自分を鞭打つべきだ」いや、
「自分で自分を殺すべきだ」と考えた。

 最後に
「死んだ気で生きていこうと決心」したが、しかしそう思うや否や、
「恐ろしい力がどこからか出て来て」彼の心を抑えつけた。

 そしてその力は
「お前は何もする資格のない男だ」と彼に語りかけるのであった。
 彼は何度かその力に抗しようとしたがムダであった。

 彼が「何で他(ひと)の邪魔をするのかと怒鳴りつける」と
 その「不可思議な力は冷ややかな声で笑い」ながら、

「自分でよく知っている癖に」といって、彼はまたもやぐたりと倒れざる
 を得なかったのである。





●誰もが実は、この心の闇を抱えていると思います。
  熱病に犯されている人は、どんな山海の珍味も美味しく頂けないように
  心の暗い人は、何をやっても本当の満足が得られないのではないでしょうか?

  何よりも知られぬものは己なりけり、といわれますが、この自分の心を
  知ることこそ、本当の幸せへの道だと思います。

★夏目漱石の記事

 夢の間に製造した爆弾

「こゝろ」に見る漠然とした不安

呑気(のんき)と見える人々も、心の底を叩いて見ると、どこか悲しい音がする

行人

勝って満足した人は一人もいない


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目隠しされたまま仕事を抱えているようだ『COOKIE』By:尾崎豊

2006-02-22 | 不安


  『COOKIE』By:尾崎豊

  目隠しされたまま仕事を抱えているようだ

  人の命がたやすくもて遊ばれている
  未来を信じて育てられて来たのに
  早く僕たちを幸せにしてほしいよ

  僕たちの親がつくった経済大国
  だけど文明はどこかで1人歩きしている
  法律の名のもとに作り上げた平和
  だけど首をひねって悩んでいるのは何故

  今日が終って迎える明日のために
  答えはまだ出されていない
  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 「生きるってスバラシイ!」いつも充実感にあふれ、

 未来に自信を持って生きている人は、どれだけあるでしょう。

 ハイテク進んで豊かさ遅れた二十世紀は、

 「不安の世紀」とよばれ、

 物質的には最高に恵まれた私たちに、

 これといった不足はありませんが、

 奥底からの満足もなく、

 ぼんやりした不安とむなしさが蔓延しています。

「ああ、なんだかつまらない」

 こんなつぶやきがもれることはないでしょうか。


諸富祥彦氏の『<むなしさ>の心理学』という本には

次のように書かれています。
 

 それなりには楽しいし、充実もしている。

 けれど、やはりそれなりにはつまらない。
 
 そんな人生が、ただどこまでもくり返されていく。
 
 あなたがサラリーマンやOLであれば、仕事が終わり、
 
 疲れた体を通勤電車にゆられながら、
 
 ふとため息をつくその時。
 
 あなたが主婦であれば、家事や育児に追われた後で、
 
 束の間の休息をとっているその時。
 
 そんな時、忙しく充実した毎日を送っているはずのあなたの心に、
 
 なぜか時折ぽっかりと空白が訪れる。
 
 そしてつぎのようなつぶやきがもらされる。
 
「私の(僕の)人生ってこんなものなのかな」

「このままずっと続いていって、それで終わってしまうのだろうか」

「こんな毎日のくり返しに、いったいどんな意味があるというんだろう」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  目隠しされたまま仕事を抱えているようだ

この為に仕事をしている!

というより、ただ仕事をさせられている、という人も少なくない

かも知れません。まさに目隠し状態で仕事を抱えている。

  人の命がたやすくもて遊ばれている

戦争を筆頭に、イライラから人を殺したり、傷つけたり、

痛ましい事件が続いています。
  
  未来を信じて育てられて来たのに
  早く僕たちを幸せにしてほしいよ

  僕たちの親がつくった経済大国
  だけど文明はどこかで1人歩きしている
  法律の名のもとに作り上げた平和
  だけど首をひねって悩んでいるのは何故

ハイテク進んで豊かさ遅れた二十世紀

科学は進歩したが、心の豊かさは退歩しているのかもしれません。

こんなはずではなかったと首をひねる。

  今日が終って迎える明日のために
  答えはまだ出されていない  

今日という日は確実におわりましたが、

いつ、生きる意味の答えが見つかるのでしょうか??


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