今までいくつかのカヤックを自作してきましたが、スクラップビルドは楽しい反面、出来上がってから必ず反省点が残り、すぐに気持ちは次の計画にいってしまいます。
毎回作り方を変えて過去の経験が生きない事にも問題があるのですが・・・・・・
いま乗っているものは、発泡スチロールのブロックから削り出した物に、外側の保護目的のFRP処理したものです。
見てくれはご覧の通りお世辞にも良いとは言えません。
がしかし、色々な所で見た色々なタイプのカヤックを踏まえて作ったものです。
何よりも丈夫!乱暴な扱いにもまったく問題なくもう20年近く使っています。
ところで実家の兄が数年前に自作キットを購入して作った物を今日改めて見てきたのでご紹介します。
キットは現在もアーキテックさんから販売されていますが、その内容が実にすばらしいのです。
これが全体像です。
一人乗りのシーカヤックになりますが、このキット5~6万円でかえるのです。
900×900×4mmの耐水ベニヤで送られて来るそうです。
全てのパーツがレーザーカットされていて、その精緻さに驚かされます。
例えばこのつなぎ部分、ジグソーパズルの様にカットされ、それがピッタリはまって強度も美しさも素晴らしいの一言!
ベニヤ製のカヤックと言うと、ステッチ&グルーの手法が有名で、過去に私もやったことがあります。
そのステッチ作業がいらないのです。
全ての接合部分がジグソーパズルの様に組み合わせられるようにカットされています。
なので接合部の強度は大変なものでFRP処理はいらないそうです。
上の帯状に見えるのは綿テープで2液性の接着剤で張りこれで強度は十分らしいのです。
四角に見えるのは、胴枠との接合部でこれも既にカットされていて差し込んで接着するだけ!
コックピット内部の様子、接合部を綿テープで処理しペンキ仕上げしてあります。
兄の話では、安定感抜群で直進性、操作性も言うこと無しだそうです。
分割タイプのキットもあるので、いま少々心がふらついています。
どこへ置く気だ!・・・・・・・・と家の者に怒られそうですが・・・・・・欲しい!
バウの感じはこんな風です。
スターンはこんな感じ!
前後に2つのハッチが有ります。
胴枠が隔壁となって浮力を確保してくれていますので、安全性も高く何より軽い!
同じ大きさのポリ製カヤックなら25kgくらい有るでしょうが、15kg程度しかないそうです。
一人で楽にカートップできます。
未経験者が楽に、そして正確に製作できるよう実によく考えられたキットだとおもいます。
食指がうごきます・・・・・・・・・。
良かったらのぞいてみてください。