尾崎まことの詩と写真★「ことばと光と影と」

不思議の森へあなたを訪ねて下さい。
「人生は正しいのです、どんな場合にも」(リルケ)
2005.10/22開設

遠い花火

2006年06月15日 21時17分00秒 | 自選詩集

最後の花火が
開いて
消えた
それから 歩いて
音が来た

唇が
ミミズほどの
気持ちも
ないくせに
今ごろ あのひとの
名前を呼んだ
三十年も
遅刻して

これは
なんという
花火
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする