私たちは
夜中じゅう
喋りつづけたのである
天の破れた雨のように
雨があがると
朝日に照らされた
お互いの顔を
まぶしく見つめたあと
さよならさえ言わず
黙って別れたのである
それからは
男の顔はいつも
日照りであった
たとえひび割れても
雨乞はしない
夜中じゅう
喋りつづけたのである
天の破れた雨のように
雨があがると
朝日に照らされた
お互いの顔を
まぶしく見つめたあと
さよならさえ言わず
黙って別れたのである
それからは
男の顔はいつも
日照りであった
たとえひび割れても
雨乞はしない