夜景・絶景写真「スカイビルよりの眺望Ⅳ」

夜景・絶景写真「スカイビルよりの眺望Ⅲ」

夜景・絶景写真「スカイビルよりの眺望Ⅱ」

夜景・絶景写真「スカイビルよりの眺望Ⅰ」

2013.9.29撮影

詩「犬」

扉のない玄関である
光に透いて埃が舞っている
神々は留守である
首輪をした犬がいる
骨が一本ころがっている
首を掻いている
ときどき
むだ吠えをする
首を振るが
何を思いだしたのか
わからない

写真「カラーズ」

2013.9.15　上高地にて。

詩「生まれたってことは」

生まれたってことは
どういうことなんだろう

まだ生まれていないひとには
わからない
生まれてないんだから

死んだひとにもわからない
死んじゃったんだから

生きているぼくらはもっとわからない
最中だから

写真「走れ」

写真「鐘の中」

鐘の中


写真だけど、確かに
鳴ってるね

鳴っているかぎり
マネキンだって
生きてるよな

…拷問、だって気もするけど

それぞれの鐘のなかで
僕も君も鳴ってるさ

写真「スルメが海を」

　スルメが海を


これは光と影と
そのスルメだね
つまり
時のスルメだな
烏賊ではない
美味しいスルメだよ

右端の青いにじみが
きれいだね

なにか切ないね
女の子の足元とか

つまりね
思いだしているんだろ
スルメが海を

詩「チェックメイト！」

　
谷川君
君のおしゃべりの
理由を教えてあげよう

君にとっては
虚無は
救いでもあるはずだ
それは所詮言葉の生む言葉だから

問題は
虚無に
つまり言葉の盤上に置かれた
君という駒の
憂鬱である

チェックメイト！」

君は知らねばならない
憂鬱は
母の残した
呪いであることを

虚無は
憂鬱の解毒剤である
端的にそれは
何もないことではない
母の不在である

君のおしゃべりは
おしゃぶりである

詩「千年の孤独」

あと百年たったら
仏のひとも
千年たったら
永遠に耐えかねて
悪魔だろう

神は
誰であることが
できるのだろう
宇宙の身体で
永遠に耐えている
あなたは

詩「目はさびしい」

星も花も雨も
よく見ると
目のかたちだろ

星になり花になり雨になり
神でさえ
待つものがある

目はさびしい
神の目でさえ
さびしい

夜景絶景「相楽園Ⅴ」

夜景絶景「相楽園Ⅲ」