鶏が三度啼く
夜明けが来てから
果てしなく
長い道のりを歩いてきた
つもりでいたが
私は
いつもこの身体
という家にいたのだから
歩いてきた道は
山とか野原とか
街とか村とか
距離ではなくて
地図のない
時間だったと
鶏が三度啼く
夜明けが来てから
果てしなく
長い時間を旅してきた
つもりでいたが
あの苦しいときも
この嬉しいときも
私は
いついも
今という国にいたのだから
私は
わたしを
旅していると
わたしはついに
あなたという
形のよい
国境に
たどりついたと
夜明けが来てから
果てしなく
長い道のりを歩いてきた
つもりでいたが
私は
いつもこの身体
という家にいたのだから
歩いてきた道は
山とか野原とか
街とか村とか
距離ではなくて
地図のない
時間だったと
鶏が三度啼く
夜明けが来てから
果てしなく
長い時間を旅してきた
つもりでいたが
あの苦しいときも
この嬉しいときも
私は
いついも
今という国にいたのだから
私は
わたしを
旅していると
わたしはついに
あなたという
形のよい
国境に
たどりついたと
「そのあとで」
ひつじさんは
もういっぴきのひつじさんと
ようやく
じょうずに
さよならができるようになった
いつも
うまくわかれられずに
えきで
なきそうになっていたのに
わらって
てをふって
かいだんをおりて
きっぷをかって
でんしゃにとびのると
からだのおくから
ふきあげてくる
かぜに
かみをなびかせ
しばらくのあいだ
たえる
そうして
おもいだす
もういっぴきのひつじさんの
ことばを
ひとつひとつ
おさらいする
それから
それだけでも
いきてゆけるとわかる
(2005/7/25 23:25☆★アドリアナの航海日誌♪より)
よくまわる
君の舌がもつれたら
それはその
忘れたはづの
ドロップのような
記憶のせいだよ
よくまわる
僕の足がもつれたら
それはその
忘れたはずの
小石のような
記憶のせいだよ
つまり
今って
僕らって
どこまで歩いても
記憶違いだって
記憶違いが
歩いてるんだって
どうりでいつまで経っても
明日はさびしい訳だ
だからって
明日は来るからね
君の舌がもつれたら
それはその
忘れたはづの
ドロップのような
記憶のせいだよ
よくまわる
僕の足がもつれたら
それはその
忘れたはずの
小石のような
記憶のせいだよ
つまり
今って
僕らって
どこまで歩いても
記憶違いだって
記憶違いが
歩いてるんだって
どうりでいつまで経っても
明日はさびしい訳だ
だからって
明日は来るからね
わたしという
底の見えない井戸のなかを
わたしの代わりに
はてしなく墜落していく
羽のないものがいる
彼が到着するまで
わたしはわたしを
肯定し続けなくてはならない
このパズルを解かなくてはならない
たとえば
ありふれた小石のように
風を布にして裂いて飛ぶ鳥のように
今年も咲いた
野の花のように
彼の飛翔のために
この言葉を
祈りより強い
羽にしなければならない
底の見えない井戸のなかを
わたしの代わりに
はてしなく墜落していく
羽のないものがいる
彼が到着するまで
わたしはわたしを
肯定し続けなくてはならない
このパズルを解かなくてはならない
たとえば
ありふれた小石のように
風を布にして裂いて飛ぶ鳥のように
今年も咲いた
野の花のように
彼の飛翔のために
この言葉を
祈りより強い
羽にしなければならない
生まれた
あかしに
いま
わらってみる
わらってみる
わらってみる
わらってみる
わらってみる
わらってみる
わらってみる
決して
わらわないもののために
わらってみる
あかしに
いま
わらってみる
わらってみる
わらってみる
わらってみる
わらってみる
わらってみる
わらってみる
決して
わらわないもののために
わらってみる
「わたしは笑う」
お天気がよければ
そして心配事がなければ
空が沁みてきて
見ている景色は
わたしの心だ
と感じる
こころの
高いところに
凧がひとつあがり
舞うのである
ガラガラを
はじめて
揺すってもらった日のように
わたしは笑う
あなたに