リズム
懐かしいリズムが
遠くから聞こえてきて
男は立ち止まり
振りかえった
しかし 街は
いつもと変わら
景色である
男は知らないのだ
自分の背が
花と小鳥を
しょっていることを
そして 失意は
青いガラスであった
黄色いガラスであった
赤いガラスであった
男はガラスを
通り抜けてきた
そして 背中は
男の裏庭だった
砕けるごとに
青い花が咲いた
黄色い花が咲いた
赤い花が咲いた
男は空耳に
かすかに
笑って
また歩き始めた
空に
ひばりがあがった
そして 歩行は
男のリズムであった
(昨日の「裏庭」を改題、改稿しました。)
懐かしいリズムが
遠くから聞こえてきて
男は立ち止まり
振りかえった
しかし 街は
いつもと変わら
景色である
男は知らないのだ
自分の背が
花と小鳥を
しょっていることを
そして 失意は
青いガラスであった
黄色いガラスであった
赤いガラスであった
男はガラスを
通り抜けてきた
そして 背中は
男の裏庭だった
砕けるごとに
青い花が咲いた
黄色い花が咲いた
赤い花が咲いた
男は空耳に
かすかに
笑って
また歩き始めた
空に
ひばりがあがった
そして 歩行は
男のリズムであった
(昨日の「裏庭」を改題、改稿しました。)