尾崎まことの詩と写真★「ことばと光と影と」

不思議の森へあなたを訪ねて下さい。
「人生は正しいのです、どんな場合にも」(リルケ)
2005.10/22開設

写真「Heineken」

2009年10月31日 22時51分39秒 | 尾崎まことの「写真館」

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自分が重たくなる

2009年10月31日 21時31分10秒 | 詩の習作
月と星の下には
屋根がある
屋根の下には
男と女がいて
時々ごそごそしたりする
男と女の下には
地球がいる

地球はときどき
ぽかり
浮かんでいる
月や星のことを思うと
自分が
重たくなる
自分のしていることが
こそばくなる
それでも
くしゃみを
こらえたりする
上の二人を
驚かさないために

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発見

2009年10月31日 21時20分27秒 | 詩の習作
腕のなかに
あなたがいる
あなたのなかに
夢がいる
夢のなかに
いた!
しあわせな
わたし

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DIANA

2009年10月30日 22時49分07秒 | 尾崎まことの「写真館」

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空の駅

2009年10月30日 10時10分39秒 | 「新詩集準備α」
 「空の駅」


空から地上へ
投げ込まれた独楽のように
突然
荒ぶることがある
やがて
シンと静まることがある
心は
僕らのさびしい皮膚が抱える
もうひとつの自然であろう

耕すにしろ
蒔くにしろ
植えるにしろ
刈り入れるにしろ
だから
その時を
待たなければならない
なにも
待たないものを
心と
呼んではいけない

あるときは雨を
あるときは光を
あるときは風を
はたまた嵐さえも
ずっとずっと
あなたを

心は
昨日から明日へと
果てしなくつづく大空の
いつも
今日の駅


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フォトポエム「蒼い馬」

2009年10月30日 01時16分20秒 | フォトポエム
蒼い馬である
わたしは蒼い馬の夢を見る

蒼い馬は何も言わない
鳴きもしない
歩いている
それだけだ

蒼い馬である
わたしは蒼い馬の夢を見る
わたしも黙っている
微笑みもしない
見ている
それだけだ

それだけで
わかることがある
この世で
人間だけだ
間違うことが
できるのは

蒼い馬である

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時の栞(しおり)

2009年10月29日 23時03分47秒 | 詩の習作
「時の栞」


おはようと
行ってらっしゃい

ただ今と
お帰りなさい

おやすみなさいと
おやすみなさい

ゆっくり運ばれてゆく
今日から明日へ
秋から冬へ

時の神様 
栞を挟み
ご本を閉じた

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ガーベラ

2009年10月29日 01時55分43秒 | 尾崎まことの「写真館」

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ノラや

2009年10月28日 23時29分04秒 | 詩の習作
ノラを抱いていると
そよ柔らかさ温かさ
はっきりと
自分の間違いに気がつく

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写真「少年達」

2009年10月28日 23時20分49秒 | 尾崎まことの「写真館」
フォトショップエレメンツで加工(色鉛筆)しました。
「撮ってください」と、
とても明るく元気な子供たちでした。

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わたしは わたしを泣いたことがない

2009年10月28日 22時46分42秒 | 詩の習作
大人になったら
わたしは わたしを
泣いたことがない

わたしは わたしを追うが
わたしは わたしに追いつけない
むしろ わたしは彼である

コオロギが 鳴くように
わたしは 彼を泣くことがある
わたしと わたしをすり合わせ

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しかられて

2009年10月28日 01時21分31秒 | 詩の習作
赤ん坊も
子供もよく泣くものだ
大人の代わりに
泣いてくれている

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2009年10月28日 01時11分31秒 | 詩の習作
自分のことを
土から這い出てきたばかりの
蝉だと思う
まず
自分という殻を
脱がねばならない

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大人は

2009年10月28日 01時00分23秒 | 詩の習作
大人は
傷ついた子供である

つまり
人間は傷痕である

花のように咲くことがある
鳥のように歌うことがある

乾いているので
もう傷つくことはない

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2009年10月27日 23時41分52秒 | 詩の習作
砂漠である

はじめに
数えるものがいる
風である
風には指がある

終りに
数えられたものがある
骨である
骨には顔がある


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