夜明け鳥の鳴くころ
まるいたましいは
鏡の前に座る
髪の毛のない髪をとき
唇のない紅をひく
息のない
ため息のままに
水色の鏡は
誰も映さないので
部屋は魚のいない水族館
身体のないたましい
わたしを驚かさないよう
ゆっくり鼻のない顔で振り返る
「そして、抜け殻!」
お前はわたしを
抜けてきたくせに
誰が誰の抜け殻?
お前はわたしの わたしはお前の
夜明け鳥の鳴くころ
夢を見るとは
たましいが鏡に
おのれを映し出すこと
馬のように
ゆっくり振り返ること
永遠に木霊させること
「そして、抜け殻!」
まるいたましいは
鏡の前に座る
髪の毛のない髪をとき
唇のない紅をひく
息のない
ため息のままに
水色の鏡は
誰も映さないので
部屋は魚のいない水族館
身体のないたましい
わたしを驚かさないよう
ゆっくり鼻のない顔で振り返る
「そして、抜け殻!」
お前はわたしを
抜けてきたくせに
誰が誰の抜け殻?
お前はわたしの わたしはお前の
夜明け鳥の鳴くころ
夢を見るとは
たましいが鏡に
おのれを映し出すこと
馬のように
ゆっくり振り返ること
永遠に木霊させること
「そして、抜け殻!」