「旅人のリズム」
超えるに容易な一日が
一日となかったことは
砂漠のサソリと同じ
夜は谷だろう
昼は峰だろう
わたしの心臓も肺も
一日をけなげに越えていく
同行の旅人
歩行のリズムで
超えるに容易な一日が
一日となかったことは
砂漠のサソリと同じ
夜は谷だろう
昼は峰だろう
わたしの心臓も肺も
一日をけなげに越えていく
同行の旅人
歩行のリズムで
「鳥の歌う」
大人は忘れて言います
鳥が歌う、は 擬人法
思い出せ!
お前がまだ地を這っていたころ
上のほうのから
小鳥に歌を習ったことを
大人は忘れて言います
鳥が歌う、は 擬人法
思い出せ!
お前がまだ地を這っていたころ
上のほうのから
小鳥に歌を習ったことを
パッション
それは心に聞いてみればわかる
わたしの情念
それは受難に等しい
名前もなく
さらされていること
捕られた
お魚のように
さらされていること
無言の時に
まばゆい天日に
パッション
それは
無益な胸の汗が
光ること
パッション
それは
最後に
叫ぶこと
〈あなたを信じる〉
無言の時に
まばゆい天日に
それは心に聞いてみればわかる
わたしの情念
それは受難に等しい
名前もなく
さらされていること
捕られた
お魚のように
さらされていること
無言の時に
まばゆい天日に
パッション
それは
無益な胸の汗が
光ること
パッション
それは
最後に
叫ぶこと
〈あなたを信じる〉
無言の時に
まばゆい天日に