アリガトウ
と言った
ワスレナイデ
と言われた
ワスレルモンカ
と言った
それから
言葉ではないものを
両足の先に履いた
後ろに言葉では
ないものの
視線を感じながら
石だとか砂だとか
言葉ではない
確かなものの上を
歩いて帰った
夜の空には
言葉ではない
たくさんのもの達が
むやみに美しく
光っていた
この世にあるものは
すべて言葉ではないと
はっきりわかった
言葉でないものたちに
圧倒的に囲まれながら
ただひとつ
もう言葉でしかない
アナタ
を
悲しんだ
この完璧な
夜に
空いた
ただひとつの
穴
その
言葉のために
言葉ではないものが
僕を
顔の川のように
流れた
と言った
ワスレナイデ
と言われた
ワスレルモンカ
と言った
それから
言葉ではないものを
両足の先に履いた
後ろに言葉では
ないものの
視線を感じながら
石だとか砂だとか
言葉ではない
確かなものの上を
歩いて帰った
夜の空には
言葉ではない
たくさんのもの達が
むやみに美しく
光っていた
この世にあるものは
すべて言葉ではないと
はっきりわかった
言葉でないものたちに
圧倒的に囲まれながら
ただひとつ
もう言葉でしかない
アナタ
を
悲しんだ
この完璧な
夜に
空いた
ただひとつの
穴
その
言葉のために
言葉ではないものが
僕を
顔の川のように
流れた