「手紙」
いつもの
明るい並木道
空から
小さな稲妻が
僕に投げこまれた
あっ
と
体が筒になって
立ちどまる
配達は
いつも突然だ
ポストの暗がりを
帯電した
蒼い手紙が一通
くるくる
落ちている
差出人は
判らない
けれど
痛かったんだろう
驚いたんだろう
と
思う
だって
文面
あっ
と、だけ
聞こえた
足音が
音楽みたいに
鳴りはじめるのだ
いつもの
あてのない
並木道が
あてのないままで
輝きはじめるのだ
もう痛くは
ないさ
(ポスト」を改題、改稿しました)
いつもの
明るい並木道
空から
小さな稲妻が
僕に投げこまれた
あっ
と
体が筒になって
立ちどまる
配達は
いつも突然だ
ポストの暗がりを
帯電した
蒼い手紙が一通
くるくる
落ちている
差出人は
判らない
けれど
痛かったんだろう
驚いたんだろう
と
思う
だって
文面
あっ
と、だけ
聞こえた
足音が
音楽みたいに
鳴りはじめるのだ
いつもの
あてのない
並木道が
あてのないままで
輝きはじめるのだ
もう痛くは
ないさ
(ポスト」を改題、改稿しました)