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読み始めは、「お!学園ものか、好きなのよね。面白そう・・・」それにこの主人公の蓮実聖司教諭はステキ、カッコいい。
それもそのはず、彼は京大法学部を中退してアメリカに留学、MBAを取得してアメリカの大手投資銀行に勤務していたという経歴の持ち主。
その上で、生徒の悩みを解決し、学校のため、可愛い二年四組の生徒たちのため一生懸命になっている英語教師なのだ。
こんな先生に教えてもらえたら、私だってもう少し英語が理解できていたかも、と思ったりして。
おまけに教師の仕事は授業だけではないので、イジメ、万引き、カンニング、セクハラ教諭、モンスターペアレント、連日何かしら学園内で生じる問題も、蓮実先生は、明確な頭脳で理路整然と解決策を打ち立て、実行に移していく。流石!実にかっこよかった。ここまでは・・・
ところが次第に 何だか不安になる。完ぺきだった蓮実教諭の人格に疑問を抱くようになる。
え?!!なにこれ?
苛めの誘導、女生徒との不適切な関係、個人情報の悪用、偽装事故、放火殺人、そして人殺し!!
それらの行動を、三文オペラのテーマ曲”モリタート”を口笛で吹きながら淡々とこなしていくというか、殺していくのだ。
それもそのはず、蓮実先生の正体は人としての感情を持たない、サイコ人間だったのだ。
私的にはこういうサイコサスペンスは読まないというか嫌いなのだけど、読み始めたから仕方ない。
でも蓮実という人間の描き方が、少し変わっているなぁと思う。それというのも、初めのうちは理想の教師、そのうち化けの皮が剥げてきて、生徒を殺した後で『ここまで生徒のことを考えてやれる俺ってつくづく教師に向いてるなあ』とか平気で言う。彼の中に、『生徒を殺す自分』と『生徒のことを思っている自分』の間に齟齬がない、と言うか、その齟齬を感じる能力も欠如しているのだと思う。
精神的に欠陥というか、精神異常者だから、もしかして無実になったらと思わせるところがあるが、たとえ物語とはいえ本当に怖い。
それにしても何人殺したんだろう。
とても怖い物語でした。
読み始めは、「お!学園ものか、好きなのよね。面白そう・・・」それにこの主人公の蓮実聖司教諭はステキ、カッコいい。
それもそのはず、彼は京大法学部を中退してアメリカに留学、MBAを取得してアメリカの大手投資銀行に勤務していたという経歴の持ち主。
その上で、生徒の悩みを解決し、学校のため、可愛い二年四組の生徒たちのため一生懸命になっている英語教師なのだ。
こんな先生に教えてもらえたら、私だってもう少し英語が理解できていたかも、と思ったりして。
おまけに教師の仕事は授業だけではないので、イジメ、万引き、カンニング、セクハラ教諭、モンスターペアレント、連日何かしら学園内で生じる問題も、蓮実先生は、明確な頭脳で理路整然と解決策を打ち立て、実行に移していく。流石!実にかっこよかった。ここまでは・・・
ところが次第に 何だか不安になる。完ぺきだった蓮実教諭の人格に疑問を抱くようになる。
え?!!なにこれ?
苛めの誘導、女生徒との不適切な関係、個人情報の悪用、偽装事故、放火殺人、そして人殺し!!
それらの行動を、三文オペラのテーマ曲”モリタート”を口笛で吹きながら淡々とこなしていくというか、殺していくのだ。
それもそのはず、蓮実先生の正体は人としての感情を持たない、サイコ人間だったのだ。
私的にはこういうサイコサスペンスは読まないというか嫌いなのだけど、読み始めたから仕方ない。
でも蓮実という人間の描き方が、少し変わっているなぁと思う。それというのも、初めのうちは理想の教師、そのうち化けの皮が剥げてきて、生徒を殺した後で『ここまで生徒のことを考えてやれる俺ってつくづく教師に向いてるなあ』とか平気で言う。彼の中に、『生徒を殺す自分』と『生徒のことを思っている自分』の間に齟齬がない、と言うか、その齟齬を感じる能力も欠如しているのだと思う。
精神的に欠陥というか、精神異常者だから、もしかして無実になったらと思わせるところがあるが、たとえ物語とはいえ本当に怖い。
それにしても何人殺したんだろう。
とても怖い物語でした。