ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

生きること

2010年09月13日 | 木馬の事
日記@BlogRanking←最初にクリックおねがいいたします。

                          
                                   飛鳥Ⅱ

 浜田港に立ち寄った飛鳥Ⅱです。(隣の親父さんの写真ですが、なにか?)
日本最大級客船で、総トン数5万142トン、乗客770人を乗せ、8月28日浜田港に寄港したと新聞に出ていたのだけど。
それにしても見事ですね。(写真をクリックしてみてくださいね。)
「こんな船で日本一周する夫婦ってどんなお金持ちの夫婦なのだろうね。」という話になった。
当店に夕方集うカウンター仲間は どういうわけか相棒がいない片割れの人が多い。
連れ合いと一緒にいる時はそりゃぁ鬱陶しい時もあったし、自由がないような感じがしていたけど、これが本当に一人になってしまうとなにかこう、気の抜けたビールのような、寂しいような、物足りないような気がするよね、と口々に言う。夫婦揃っていたときに感じていた様々な不自由も一人になってみると、懐かしい。

少なくともここに集う われわれ片割れ同盟の相方は、生き方は不器用な人達だったかな。でも一緒にいつしか年を積み重ねていくということは、色んなことも積み重なっていくわけで、だからこそ、身体で感じた気持が積み重なって行き、空気のような存在になっていったのですよね。
形は曖昧かもしれないけど、記憶ににしっかり残っている相方の空気と面影。
はたから見れば”われ鍋にとじ蓋夫婦”かもしれないけどね。

そういえば 落合恵子さんが新聞のエッセイでこんなこと言ってた。(ちなみに落合さんは一緒に住んでいた母を4年前に亡くされたいる。)
「亡くなった人が 後に遺していくのは、その人の生きられなかった時間であり、その死者の生きられなかった時間を、ここにある自分がこうして今生きているのだという不思議にありありとした時間」と書いていたけど。

ううーむ。
失った相手は違うけどその気持ちわかる。
私はいつも「先に死んだ者が勝ち、死んだ者にはかなわない。」と思うのです。

最終的には”亭主元気で留守がいい”といった前向きの気持ちで頑張ろうね。で落ち着くのです。

ゴウジャスな飛鳥の写真から一転話が飛躍したけど。
新聞休刊日の今日 民主党の代表選挙のことも書きたいのだけど、よくわからずに書くとまた顰蹙を買うし、やはり政治の話は難しい。

そういえば 谷啓さんがお亡くなりになったのですね。
楽器を使った”音楽ギャグ”の日本におけるパイオニア的な存在だった谷啓さん。
私が子供のころといっても昭和30年代初め、あらゆるジャンルでアメリカ的なものが、ドドドーッと流れてきて、我々ははまり込んだ。テレビの普及もありロカビリーやジャズなる音楽に訳も分からずのめり込んだ時代。
そんな時『クレイジィーキャッツ』の存在はハイカラでセンスが良く上品で、昭和の元気な時代を笑いの渦で満たしてくれた。
このようなメディア体験を栄養にして 感性やテイストや嗜好の原点を育んでいった団塊世代、その一端を担ってくれた谷啓さん。

ご冥福をお祈りいたします。

雲り時々晴れ  28℃