ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

先の話。

2009年08月19日 | 四方山話
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 たまたまなのだけど、昨日のムクゲに続いて、なんだか白い花シリーズみたいになってしまった。
そう。元々、白い花が好きなのだ。写真に撮るのは難しいけど・・

これはニラの花です。野菜のニラ。ニラレバ炒めにするあのニラ。
コデマリに似ていて、シロツメグサにも似ていて、でもよくよく見ると6枚の可愛い花びらで出来た花簪見たい。
考えてみれば野菜の花って地味だけどホントきれいよね。
オクラだって、ナスだって、カボチャだって、みんな美味しい野菜の花は、甲乙つけがたいくらい美人ぞろいなのだ。

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 人ごとではない。
駿河湾を震源とするこの前の地震で亡くなられた静岡の女性会社員の方は、部屋に積まれた数十冊の本や雑誌が崩れ、窒息死したとか、そしてこの前の大原麗子の孤独死でしょう、またあの山城新吾が、特別養護老人ホームでひっそりと亡くなったんだとか、「こりゃわたしゃ、人ごとではないわ」と孤独死予備軍の私は思うのだ。

そうはいっても暗くなっているのではない。決して孤独死が不幸な死に方だと思っていないし誰かさんの口癖じゃないけど「人生いろいろ、独り者もいろいろ」だしね。
此処まで生きてきてわかったことなのだけど、人生の真実は「皮肉」みたいなものではないだろうか、思い通りにはいかいし、ままならぬもの、そればかりか往々にしてめでたしめでたしのおとぎ話の逆の展開になったりする。
意地悪く出来ていて、こういうときだけ「神も仏もないのか」とうらみたくなったりすることが世間には多いと思っている。
良ーくわかっているから私は笑いながら 悪い冗談と受け止めるようにしているのだけどね。

そんなわけで、こんな話題が新聞紙面をにぎわすと、必ず暇な木馬は老いの話になだれ込んでいく。それは周りに老人予備軍が多くなってきた事に加えて、それぞれ多少なりとも 現状の生活に不満はあるけれど、一応世の中安定期が続いていて 良くも悪くも先が見えるようになって来たからだと思う。(これが激動期ならそんな先のことまで頭は回らないだろうから。)

で、今日は先日NHKで放送していた、ドキメンタリー番組で、(ローカル地方番組)それは「カンカン部隊」といわれた、いわゆるお魚の行商のおばあちゃんの話になった。
93歳のキミちゃんは未だにリヤカーでお魚を仕入れて、売りに歩いている。町でも漁港でも人気者。
明るく元気である。水色の帽子に風で飛ばないように細いゴムつけてそれをかぶって、長年のお得意さんに売りに行く。
仕入れる時も、お得意さんの顔を思い浮かべて仕入れる。
あるお客さんは、「孫がスーパーのお刺身は食べないんですよ、キミちゃんの作ってくれたお刺身しか」といっているのを嬉しそうにしわくちゃの顔で笑って聞いているキミちゃん。とても可愛い。
足も腰も曲がったりいたくなったり、でも体がいよいよ動かなくなるまで、この仕事を続けると言っていた。
そんなにたくさん仕入れているわけではないので、儲けだって知れているだろう。そして今はスーパーに行けばその日の献立はすべてそろう、昔はどこの町にもたくさんいた、このようなカンカン部隊から仕事を奪った流通構造の変化。
自分の老い、わけもわからず変わっていく世の中、しかしそんなことお構いなしに、50年以上も対面販売を続けているキミちゃん。

同じ小商いしている私は少しだけ、うらやましいと思った。
私には体か動かなくなるまでこの商売を続けていく気概がないから。

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