ジンちゃん一押しのバラの写真です。(デビットリンチ監督のブルーベルベットを、連想させるかららしい。)おやじさんの写真です。
お待たせ、街角ウオッチング。(誰も待ってない?わかってます!)
木馬の国道を挟んでの前、高角小学校の下のかわら工場から、2点です。(すべて嘉久志界隈)
今 スランプです。え~まだ極めてもいないのにもうスランプ?はい!壁にぶつかっています。
ジンちゃんが言った。「そのさん、七人の侍がいつまでも心に残るのはどうしてだかわかる?それは黒澤監督がこの映画を撮るために色々練って練って、その内容を頭に入れて、絵コンテですべてのシーンを頭に入れて作ったけど、それを演じる俳優やスタッフが、すべてその黒澤の思いを超えた仕事をしたから、すなわちそれは愛です、写真もすべて愛なんよ。ママさんの今までの写真で私が見たので一番いいのは、孫の写真。あの写真には愛があふれている。すべて愛なんよ。しっかり頑張って!」
またしても抽象的で、具象的な教え。あほな私はもうわからない。
*…*…*…*…*…*…*…*
暇な木馬の昼下がり。いつものカウンターで。
「宝くじが当たったら、思いっきりしたい事ある?」イリコさんと話した。
旅行に行きたい、と意見は一致。
私は もし宝くじが当たったら、お金をわさっーとわし掴みにして、バックに押し込み、面倒な色々な予定など立てずに、行く当てもない旅を心行くまでしてみたい。
誰にも何も言わずに汽車に乗り、風景のいいところで降りて、田圃で草むしりかなんかしているおばさん捕まえて、「どこか、ゆっくりできる温泉宿ありませんか?」
行き当たりばったりで、緑に囲まれて、静かな宿はせせらぎの音、カジカの鳴き声、湯煙が、あっこっちにたち、のんびりお湯に浸かり人生を振り返る。
背中にひりひりするような孤独感。たよりない心細さに、見事なまでの景色が慰めてくれる。そしてこの美しい自然の中に最愛の人がそばにいないと言うことが、もしかして美味しいお料理を一人で食べている時、あまり味気なくて、泣きたくなるかもしてないが、この恐怖感が、この先 人にやさしくなれるかも知れないと確認できる様な旅ができたらいいな。
などと夢物語を語っていたら、週刊誌を読んでいたお客さんが「ここに出ている、ひなびた温泉宿が。ここに行きんさい。」
今週の週刊文春に『遊覧船で行く川沿いの秘湯』一軒宿大牧温泉と・・
富山の山の中に船でしか行けない秘境の温泉らしい。
「わぁーいいね、人知れずだけど行ってみたいね。」そういったら、そばで新聞読んでたトンボが口を挟んだ。
「あんたらぁの行くところじゃないよ。そこは静かな物音一つせんような、自然の発する音しかなくて、夜はランプよ、暗くなったらする事なくてチョメチョメしかなくて、だからカップルで行くとこよ。えっちゃん達の団体のように騒々しいのはお断りされるよ。」
「静かにしてればいいんでしょ、静かに・・」
「財布からカードをみな引っ張り出して、『このカードの中でなにか割引出来るのありませんか?』とか、がわははは・・・とか笑ううるさい団体は断られるよ。」
もう本当にいつもこれなんだから・・トンボのやつは!夢がないんだから。
晴れ 26℃