乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

乙女高原自然観察交流会 02月06日(土)

2021年02月06日 | 乙女高原観察交流会

※山本さんがレポートをお寄せくださいました。

 

 前日までの強風も収まり、寒さも和らいだよく晴れた日和でした。植原さんが参加できないということでしたが、初めての方がお二人いたので参加者は5人でした。お二人は相談して一緒に参加されたのではなかったものの、お互い別の場所でお会いしたことがあった方どうしでした。

 

 先月同様にカエル池とサワラ天然林に立ち寄ってみました。カエル池にやはり水はなかったものの、少しだけですが薄い氷があったので、水気はあるようなのですが、溜まるほどになるのか心配です。このままだとカエルも別の産卵地を探して移動してしまうのでしょうか。見つけられればいいのですが。サワラ天然林のカメバヒキオコシの氷華も小さなものがまだありました。沢の水は凍ってなくて流れていました。

 柳平までの林道には雪はありませんでしたが、ゲートから先トンネルを抜けて橋を渡ると、その先は路面に残った雪が凍っていました。今回は焼山峠での観察をパスして、まずは乙女高原まで行ってしまうことにしたので、いつもだと乙女高原に着くのがお昼時で、昼食をとってからの観察になりますが、この日着いたのはまだ10時半だったので、観察して戻ってから昼食をとることにしました。

 

 草原は雪の解けてしまった場所もありましたが、大方は残っていて25cmほどの場所もありました。雲一つなく風もなく雪の上を歩いていくと厚着をしているので暑さを感じるほどでした。ゴマナやキオン、チダケサシ、キリンソウ、アキノキリンソウなどのドライフラワーや、レンゲツツジやオオカメノキ、ツノハシバミなどの冬芽を観察しながら富士山展望地へと上りました。動物の足跡が少なく、残っていてもはっきりとしてないので何の動物かわかりません。ウサギの足跡が見られませんでした。雪の積もった後寒くて出歩かなかったのでしょうか。いつもだと小鳥をたくさん見かけますが見かけません。展望地からは富士山がよく見えました。南斜面となる草地の雪は解けてしまっていました。ヨモギ頭からは木々の間に南アルプス、八ヶ岳、金峰山がよく見えました。植原さんの記事に出てくる「第二乙女高原」というのはどこかという話が出て、一度植生を見比べる観察をしてみたいという提案がありました。

 枯葉をたくさんつけたままにしているのはヤマコウバシでしょうか。クロモジの仲間なのでやはり枝を削れば香るのでしょうか。冬の枝でも香りがするのか、新緑の頃が一番香るのか。ズミの枝にはまだドライフルーツがついていました。ズミの花はきれいで花の咲く頃に来たいという話になりました。落ちていたアオナシの実の食痕はネズミの仲間が食べた痕でしょうか。県内の山に自生しているのはヤマナシではなくアオナシで、果実になってもガクが残っていて目立つが、花で見分けるのは難しいようです。兜山の登山口駐車場にはヤマナシが植栽されているので比べてみることができるという話もありました。

 

 ロッジ前のベンチで昼食をとり終えたのが1時で、いつもよりずっと早いのですが、ヤチボウズの湿地を覗いてから帰ることにしました。ヤチボウズの頭には雪の帽子をかぶっておらず、水も流れていました。焼山峠の駐車場にも立ち寄って林縁を観察してみると、ツル植物がより糸状に絡み合ってカラマツの枝に登っているのを見つけました。乙女高原の防鹿柵の金網にからみついているのと同じものをこの辺りで見たということから、カラハナソウでしょうか。S巻になっているものとZ巻になっているものが見られましたが、違う種類のものが混生しているのか、状況によってどちらにでも巻くのか花の時期に確認してみたいです。道の駅に戻ったのがいつもよりも早く2時を少し回ったところでした。立春を過ぎこれから暖かくなるに伴い乙女高原の自然の新たな営みが始まるかと待ち遠しく思える1日でした。

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