乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

「花と昆虫のリンク」調査

2021年08月08日 | モニタリング調査

井上さんがリポートを書いてくださいました。

 8月8日に行われた訪花昆虫調査に参加しました。
 この調査は、高槻先生の生徒さんが鹿柵設置以前に行ったもので、その後の変化をみるために続けて行われています。台風10号の接近でできるか心配しましたが、時々雨粒が落ちてはきましたが、晴れ間も見え、実施することができました。

 乙女高原に到着すると、高槻先生、植原さん、鈴木さんが来ていました。早速、高槻先生から調査のしかたについての説明を受け、メジャーと双眼鏡、記録用紙を持って、それぞれ割り当てられた場所へ行きました。私はツツジのコースへ。
 まずメジャーの端を決められた地点にペグで固定し、次の地点までメジャーを張ります。そして出発地点に戻り、遊歩道の右側2mくらいの範囲を見ながら、花に昆虫が来ていたら、時間、出発地点からの距離、花の名前、大まかな昆虫名を記録していきます。メジャーを張った地点まで行ったら、逆側を同様に見ながら出発地点まで戻ります。数十メートルを1時間くらいかけて歩きました。


一人で見て、記録して、なのでけっこう忙しい。記録しているうちに虫はどこかに行ってしまったり、また別の虫が飛んで来たり…。それに、あまり昆虫に詳しくない私には、ハチ、アブ、ハエの区別も難しかったです。

 それでもいろいろな花にいろいろな昆虫がきていることがわかりました。そして、それぞれ花によって訪れる虫も違うこともわかります。オミナエシやヨツバヒヨドリにはアブがきていることが多かったし、ヒメトラノオ、ヤマハギ、タチフウロなどにはマルハナバチがたくさん来ていました。この昆虫たちが花から花へと飛び回ることで、花は受粉でき、来年も花を咲かせることができるのです。虫さんたち、頑張ってねと言いたくなります。

 1区画終わった所で、早めの昼食をとっていると芳賀さんも来ました。芳賀さんは午後、気になっていた外来種のメマツヨイグサやヒメジョオンの除去作業をしてくれました。
 午後は日差しも出て暑いくらい。虫も活発に動き始めました。2区画の調査をしました。午前中よりもたくさん昆虫がいました。虫が多いということは花も多いという事だと思います。鹿柵ができて、年々花が増えています。
 ちなみに4年前に草原内のオオバギボウシは23本だったのが、今年は柵内には220本、柵の外の林道わきにも80本以上も咲いていました。オオバギボウシにはトラマルハナバチがたくさん来ていました。


 調査のまとめは高槻先生がしてくださいますが、どんな結果がでるか楽しみです。

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