ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

1/20 スコープドッグ(その11)

2007年07月10日 | ガンプラ以外
 前回、腰まで組み立ててやっぱり腕の短さと肩の高さが気になったので、腕の位置を下げることにしました。最近のバンダイ製キットは各ブロックごとの形状やプロポーションは良好でも、可動ギミックを優先した関節軸位置によって全体のバランスが崩れ気味な場合がありますが、ギミックを多少犠牲にして軸位置を変更してやると一気に改善できるので、やっぱり出来が良いのだと思います。
 1/20腕の軸位置変更といえば、今月号のホビージャパン誌に掲載されている野本憲一氏の作例での改修法が簡単かつ効果が高いので参考にさせていただくことにしました。さすが長年ボトムズ作例を手がけてこられたノモケンさん、見事な工作です。

 改修に使用したのは野本氏推奨のウェーブ「PC-04プラサポ(1)」のパーツ(3)です。内径4ミリ・高さ3ミリのパイプに直径4ミリの軸がつながった形状のパーツです。これを使うと上腕の取り付け位置を3ミリ下げられます。


 作業があまりにサクサク進んだので途中の写真を撮るのを忘れてしまいました(汗)。肩関節ブロックの上腕回転軸を2ミリほど残して短く切り、その軸にプラサポのパーツをかぶせて瞬間接着剤で接着するだけです。強度的な心配は無いようです。
 プラサポの左右に棒状のパーツが付いていますが、これは直径3ミリのランナーです。肩ブロックの装甲を3ミリ下げた位置で安定させるためのものです。ノモケンさんは同じ目的の工作を装甲内部にプラ版を貼って、さらに軸下げ作業で生じる装甲のすき間をプラ版でふさいでいましたが、筆者は手を抜くことにしました。


 貼り付けたランナーの長さは約1センチで、断面はメカっぽく見えるようにコトブキヤの丸モールドを貼っておきました。


 装甲と上腕を組み付けた状態です。関節軸の移動で装甲にすき間が出来ますが、丸モールドのおかげでスカスカ感は解消できた、かな? 装甲に同色ランナーのタグ(プレート)を貼り足しても良いかもしれませんねぇ。

 腕は3ミリ位置が下がりましたが、肩アーマーの位置はそのままです(厳密にいうと軸下げ作業で肩アーマーも自然に0.5ミリほど下がりましたが)。肩アーマーを下げるべく、肩アーマー取り付け基部パーツ(G21)を短く切りました。野本氏の作例は2.5ミリの短縮でしたが、筆者は好みで約1.3ミリにしました。

 厚さ約1ミリの定規の表裏両面に両面テープを貼り、平らな台に固定してデザインナイフの刃を貼り付けます。これで作業台の面から約1.3ミリの高さでスジ彫りが彫れます。簡易トースカンです。パーツを台の上で滑らせてパーツの周りにスジ彫りを掘ります。あとはこのスジ彫りを目印にパーツを削れば短縮作業完了です。


 写真左側が改修後です。3ミリという数値以上に腕が長くなったように見えます。肩アーマーの位置下げをひかえめにしたのは、肩アーマーから肩ブロックがはみ出している方がスコタコらしいと思ったためですが、もうちょっと下げても良かったかもしれませんねぇ…。

 ―次回予告―
 火花を上げ唸るホイール、大地を突き刺すターンピック。装甲騎兵の機動力を担う脚はまさにギミックのオンパレード! 初めて味わう降着姿勢にオッサンがむせび泣く…。
 次回、「膠着(こうちゃく)」。パーツの多さで前後編になる可能性、極めて高し。