ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

MGガンダムF91(その7)

2006年09月06日 | F91・クロスボーン・Vガンダム
 今回の作業は、写真では分かりにくいですが、最近のバンダイキットのパーツを見ていただいたらすぐに分かる部分、俗にいう「バンダイエッジ」についてです。
 すでに模型雑誌やネット上で語りつくされてきた感はありますが、この「F91」ではかなり重要なことですので……。


 図に描いてみました(左が加工前・右がヤスリや耐水ペーパーでエッジを落とした加工後 …バンダイエッジとは関係ない部分まで削ってますが)。バンダイキットのパーツの外周によく見られる、幅1ミリ~3ミリほどの垂直になっている面、その面と接する面との間に出来るカドがいわゆる「バンダイエッジ」です。なぜ、このような面とエッジが存在するのか? 
金型の寿命を延ばすためとか、パーツの外周に鋭いエッジを作らないための安全策とか、いろいろな説がありますが、実際のところよく分かりません。

 筆者は基本的にはバンダイエッジを気にしない方ですが、模型雑誌のライターさんの中には、キットの全パーツのバンダイエッジを落とす勢いの方もいらっしゃいます。

 「MGガンダムF91」も例に漏れず、バンダイエッジが存在します。

 腰フロントスカートアーマーのパーツ。左がバンダイエッジがある状態。右が耐水ペーパーでエッジを落とした状態。
 パーツの周囲にエッジが立っていると、パーツの角張った感じが強調されます。このエッジを耐水ペーパーで丸くなるように削り落とすと、F91本来のやわらかいラインに近づけることが出来ました。この作業は、耐水ペーパーをプラ板などの平らなものに両面テープで貼り付けたものを使うよりも、二つ折りにした耐水ペーパーの方が曲面になじむので効果的です。

 後ろスカートも同様に…。


 腰の前半分です。やっぱり写真では分かりにくいですが、肉眼で見ると効果が実感できます。腰正面のブロックの黒線は、「マッキー極細」の黒で塗りました。スミ入れはグレーなどで行うと上品な仕上がりになりますが、F91の装甲のすき間部分は黒でスミ入れしたほうが引き締まると思います。

 さて、話題を変えて、足首です。
 
 足の甲にはバーニアなのか吸気口なのか、2つの穴が開いています。大河原氏の設定画では、彫刻刀の丸刀で彫ったようなミゾの奥に、半円状の穴が開いているのですが、本キットではその穴が開いていない上に、「丸刀で彫ったようなミゾ」の部分はシャッター状のモールドが浅く彫られています。
 スミ入れしてもうまくいかないし、モールド自体が本来のイメージと違うし、さんざん悩んだ末、全体を塗りつぶしてしまうことにしました。わりとスッキリまとまったと思うのですが…。
 足首のシリンダーにはガンダムマーカーのメッキシルバーのインクを少量、塗料皿に出して筆でカサカサと塗っています。厚塗りしても剥がれてしまいますので…。


 バンダイエッジを削り落とすときには、ヤスリなどできちんと面を整えるとシャープに仕上がりますし、耐水ペーパーでやわらかく仕上げることも出来ます。面の数が多いので大変ですが、効果は非常に高いので、アイテムによって仕上げの方法を選んでチャレンジしてみましょう。
 もちろん、バンダイエッジがある状態も独特の味わいがありますので、部分的に残すという手もありますし、全部残すのもOK。好みに合わせて処理しましょう。

 それではまた…。