OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

試験信号との複合測位(2)

2010-11-28 14:32:30 | OSQZSS
11月20日に東京海洋大学にて取得した観測データを後処理することで,みちびきとの複合測位を
GPSのみの測位結果と比較してみました.

GPSの軌道とクロック情報にはIGSの精密暦を使用し,みちびきは放送暦を使っています.
測位精度は,みちびきの放送暦に含まれる誤差によって,GPSのみの場合より劣化しています.

みちびきの放送暦は,15分ごとに更新されますが,なぜか1時間は軌道およびクロックの基準時刻が
同じままです.その間にも,クロックパラメータは,大きく変化しています.

IODCが新しいものを常に使えば良いのかもしれませんが,クロックパラメータが有効な時間内に
収まっているかどうかを基準時刻から判断しているので,これら4つのパラメータが,1時間以内で
あれば,どれでも有効となってしまいます.

どのクロックパラメータを選ぶかによって,複合測位の精度が大きく変化します.放送暦に含まれる
クロックパラメータの推定精度が,いまひとつな感じです.


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 観測データの公開(4) | トップ | 測位信号の受信レベル »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

OSQZSS」カテゴリの最新記事