OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

R820Tの外部クロック入力

2013-09-28 16:20:17 | RTL-SDR
2台のRTLチューナを同期させて,パッシブレーダを製作されている方がいる.

KAIRA: $16 dual-channel coherent digital receiver

何をやっているのかさっぱり判らないが,外部クロック入力のピンが気になる.
写真を見る限り,9番ピンに入力しているようだ.

R820Tのデータシートを見ると,XTAL_INが8番ピン,XTAL_OUTが9番ピンとなっている.

Rafael Micro: R820T High Performance Low Power Advanced Digital TV Silicon Tuner Datasheet

そのため,TCXO換装の改造では,8番ピンに外部クロックを入力している.

発振回路なので,XTAL_INとXTAL_OUTでは,バッファを通すか通さないかだけの
違いだとは思うけど,これ,どちらが正解なのでしょうか?
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Galileo CSでの信号認証サービス

2013-09-26 22:26:44 | みちびき
先週にNashvilleで開催されたION GNSS+2013のパネルディスカッションで,
GalileoのCommercial Service(CS)についてのアップデートがありました.

今年中に,このCSを実施する業者が選定され,2014年から2016年に
実証システムの製作と実験が行われるそうです.

これまでのCSでは,補強とSafety-of-life(SoL)がメインのサービスでした.
しかし,衛星運用側として,信号の品質は保証できるものの,受信環境に
左右されるユーザの測位精度や完全性を保証することは現実的ではないため,
SoLはCSのサービスから姿を消しました.

その代わりに,最近になり頻繁に取り上げられるようになったspoofingなどへの
対策として,authenticationが調達仕様書に明記されるそうです.

衛星1機でも可能な時刻認証に関しては,準天頂衛星の独自サービスとして
世界初を狙えるよう,いろいろと働きかけていたので,Galileoに先を越されるとなると,
がっかりです.

しかも,Galileoなら位置認証までできるので,太刀打ちできそうにありません.
どうしましょう?

【追記】CS実証実験の実施業者選定は,多分これのことだろう.

eTendering: Galileo commercial service demonstrator

Technical Specificationsをダウンロードして読んでみると,
今後の検討の余地はあるとしながらも,CSのサービスは
信号認証と補強情報になっていた.

Without precluding the provision of other services in the future,
the main services foreseen to be part of the CS are authentication
and high accuracy.
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SDR GNSS Simulator

2013-09-23 18:30:12 | ソフトウェア受信機
ION GNSS+2013で紹介されたNAVSYSのSDRを利用した
GNSSシミュレータの発表資料が公開されている.

NAVSYS: Open Source SDR Platform for GNSS Recording Simulation and Tracking

アブストラクトでは,bladeRFも試すと書かれていたけれど,
発表資料を見る限りは,一世代前のUSRPでの結果のみのようだ.
ちょっと残念.

GNSSシミュレータは,L1 C/Aの1周波だけでも,
普通に購入したら1千万円コースなので,ぜひともSDRで実現したい.
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ChameleonChips

2013-09-23 15:47:22 | ソフトウェア受信機
メモ

MatlabベースのGNSS SDR Toolboxを発見.

ChameleonChips: GNSS SDR Tools for Education and Research

GPS,GLONASS,Galileo,BeiDou,SBASと,
かなり多くの信号をサポートしています.

さすがにリアルタイムではないよね?
説明文読むだけでは判断できません.

後で試す.
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Cyclone V GX Starter Kit

2013-09-22 18:59:53 | FPGA
メモ

Terasicからまた新しいCyclone Vの基板が発売されていた.

Terasic: Cyclone V GX Starter Kit

20ピンヘッダには,ちゃんとクロック入力がある.
こうでなくては!

しかも,read cycle timeが10nsのSRAMも搭載している.
DE0-Nanoに不満はないけれど,SDRAMのlatencyはどうしても気になる.
測位演算は良いけれど,信号追尾ループや他の割り込みはSRAMで処理したい.

77KのLEなら,3アンテナでのall-in-viewも余裕.
これは良いものだ.
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28.8MHz TCXO換装キット

2013-09-21 13:28:15 | RTL-SDR
28.8MHzのTCXOですが,メーカのご厚意でまとまった数が購入できそうです.

そこで,R820T+RTL2832Uの改造に必要なチップコンデンサなどとセットで
換装キットを配布しようかと思っていますが,需要はあるのでしょうか?

購入数が少ないために,TCXOは割高になりますが,それでも1000円以下には
したいと思います.

キットのイメージはこんな感じ.0402サイズのチップコンデンサは簡単に
紛失しそうなので,予備を付けて2個ずつです.電源ジャンパ用のワイヤは
付属しません.





作例はこちら

【追記】周波数温度特性は,-30度C~+85度Cで最大+/-2ppmです.

【追記2】TCXO換装後の写真



【追記3】TCXO換装キットの配布を始めました.

28.8MHz TCXO換装キット配布のご案内

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28.8MHz TCXO option for RTL-SDR

2013-09-14 16:53:39 | RTL-SDR
Esuの暇つぶしの記事に触発されて,28.8MHzのTCXOを入手.
早速,実装してみました.

aitendoで販売しているR820T+RTL2832Uのワンセグチューナは,
水晶振動子を外すと,下にSMDのパッドが出ているため,
TCXO実装の改造も比較的簡単です.



面倒だったのが,電源ラインのジャンパ.
AWG30の単線では,太いし硬い.半田ののりも悪い.
何か良いワイヤはありませんか?



GPS信号で動作を確認してみましたが,結果は微妙.
4msのノンコヒーレント積分で信号が捕捉できるので
悪くはないのですが,ノイズフロアはまだ高め.
周波数オフセットがなくなっただけでも良しとするか.



この程度のSN比であれば,なんとか信号追尾もできそうです.
次は測位まで試してみよう.

【追記】メモ.
千石電商で取り扱いのあるAWG32の極細より線がお勧めらしい.
秋葉原に寄った際に購入しよう.

協和ハーモネット:耐熱電子ワイヤ UL-3417-32

【追記2】オリジナルの水晶振動子のチューナとSN比を比較して
みたけれど,まったく変化なし.中身は同じ水晶なのだから,
短時間の特性も同じなのは当然か.周波数安定度の改善だけだと,
GPS信号受信にはそこまで魅力はないなあ.
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Myriad RF

2013-09-11 22:57:19 | ソフトウェア受信機
bladeRFでいろいろ試していますが,どうしても雑音電力が高いのが気になります.
ソフトウェアは毎日のように何かしらアップデートされているので,しばらくは
待ち状態です.その間にでも少しハードウェアの方を勉強しておこうかと思います.

まずは情報収集.

bladeRFに搭載されているフロントエンドは,Lime Microsystems社のLMS6002Dです.
データシートには目を通しておきましょう.RTFM

Lime Microsystems: Field programmable RF IC LMS6002D

オンラインストアでは,チップ単体も購入できますが,評価基板のMyriad RF-1が
$299で購入できます.基本的に,これをFPGA基板に接続すればbladeRFになりそうです.

Lime Microsystems: Online store

さて,このMyriad RFですが,オープンソースプロジェクトとして,積極的に情報を
公開しています.

Lime Microsystems: Open source RF boards

Myriad RFのサイトでは,基板デザインがGithubで公開されていたり,サンプル
プロジェクトとして,ArduinoやDE0-Nanoとの接続例が紹介されています.

http://myriadrf.org/

あれ?bladeRFじゃなくても,これで良かったのか?

さらに,A2300というサンプルデザインは,ASR-2300という製品名で,
Loctronix社から今年の11月に発売されるそうです.

Loctronix: ASR-2300

Loctronix社は,その社名からも推察できるように,測位関連の会社です.
ソフトウェアのIPをライセンス販売していますが,そのデモプラットフォームとして
ASR-2300をオープンソースで公開しているようです.パンフレットを読む限り,
フロントエンドであるLMS6002Dは,GNSS受信機としても機能しそうです.

そうなると,雑音電力が高いのは,bladeRF固有の問題なのでしょうか?
ソフトウェアのアップデートで改善されると良いのですが…

公開されている情報が豊富ですので,しっかりと勉強できそうです.

【追記】ION GNSS+2013の展示会での情報では,ASR-2300の値段は1,000ドル前後らしい.
フロントエンドが2つ付いているので,2周波受信できるのが魅力.しかし,bladeRFで
散財してしまったので,手は出せない…
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i-Ballによる観測結果

2013-09-10 21:52:28 | ソフトウェア受信機
今回はほとんど話題になっていませんが,昨年と同様に
HTV4にはi-Ballが搭載されて,9月7日に無事に再突入をして
南太平洋に着水しました.

宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV):最新情報
「こうのとり」4号機(HTV4)搭載のi-Ballによる観測結果について

位置情報のデータ取得に成功したようで,ほっとしています.

今回は再突入の様子がISSから撮影されたりと,もっと話題に
なっても良いと思う.

宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV):ビデオライブラリ
「こうのとり」4号機のハッチクローズから再突入までのダイジェスト
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TECによる地震予知

2013-09-09 11:17:58 | みちびき
メモ

巨大地震前の電離層の乱れについては,これまでに多くの
論文が発表されています.GPSを利用した例としては,
基準局ネットワークによるTECの観測が挙げられます.

しかし,同じデータセットを利用しても,異常な変動が
見られたり見られなかったり,研究者によって結果が
まちまちです.そのため,個人的には,何らかの
異常は発生するのだろうけど,本当に地震と関連性が
あるのかどうか半信半疑です.

解析ツールを公開してくれれば,もっと公平に結果が評価でき,
この分野の研究も活発化するのにと思っていたら,ついに
オープンソースでツールを公開する研究チームがでてきました.

YouTube: Open TEC Earthquake Predictor
Github: Open TEC

後で試してみよう.

【追記】研究チームが公開している訳ではなく,NASAの
International Space Apps Challengeへの応募プロジェクトの
ひとつのようです.

spaceappschallenge.org: Open TEC
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