gps-sdr-simでユーザの動きを定義するuser motionファイルが
簡単に生成できる方法はないものかと探していたら,
こんなソフトウェアを発見.
LabSat:
Free GPS NMEA Simulator Software
商用のGPS信号シミュレータであるLabSatに入力するための
サンプリングファイルを生成する
SatGenは有償だけれども,
NMEAを生成するだけのこのツールはなんと無料.
早速,試してみました.
まず,Google Earthにpathを描きます.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/00/4ef847541cdc9b48e325eebd21d64758.png)
(クリックで拡大)
それをkmlファイルにセーブします.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/7a/0466afe1564c5397319d37c41d6a7079.png)
(クリックで拡大)
セーブしたkmlファイルを無料版のSatGenで読み込みます.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/ae/e98a639ce8ad77dd2fe2025d6e90b614.png)
(クリックで拡大)
SatGenはGoogle Earthで描いたpathから,自動的に速度プロファイルを
生成してくれます.素晴らしい!
Outputレートを10Hzに設定して,NMEAファイルを生成します.
gps-sdr-simは,いまのところNMEAファイルをそのまま読み込めないので,
user motionファイルに変換するツールを用意しました.
GitHub: osqzss / gps-sdr-sim /
satgen
nmea2umは,NMEAの緯度,経度,高度データを,user motionファイルの
ECEF座標系に変換します.
これをbladeRFで再生すると,みごとにその通りの測位結果が得られます.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/c1/5d1fc2954be04206e18584fd48c43e0e.png)
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信号のQiが不安定なところが気になりますが,それを差し引いても,
とても便利です.
【追記】SatGenで生成される軌道は,一見スムーズだけれども,
実はかなり不連続だ.おかげで,加速度でかすぎ.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/fb/68fc4bdc3df8e2dffc6e272f6e7851c9.png)
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信号のQiが不安定なのは,これが原因.
やっぱり自分で組むしかないのか.