28.8MHz TCXO換装キットがお手元に届きましたら,まずはすべての
部品がそろっているかご確認ください.
1000pFと100nFのチップコンデンサは,カットされたリールの端を,
それぞれ赤と青に色分けしています.着色のないカットテープの部品は,
0オームのチップ抵抗になります.TCXOは,黒色のプラスチップの
カットテープに梱包されています.どれも小さな部品ですので,
紛失しないようにご注意ください.
まず,基板から水晶振動子を取り外します.aitendoで購入できる
RTL2832U+R820Tのチューナは,水晶振動子の下にSMDのパッドが出ています.
次に,水晶発振回路の外付けコンデンサを取り外します.
基板についているパッドは,SMDの水晶振動子のためのパターンです.
TCXOを取り付けるために,このパターンを多少改造する必要があります.
まず,Y1のシルクのパッドからR820Tの8番ピンにつながっているラインの
レジストマスクを削って,銅箔を露出させます.さらに,TCXO出力のDCカット
コンデンサが取り付けるために,その一部をカットします.R820Tの9番ピンに
つながっているパッドはGNDに落とすため,こちらのラインもカットします.
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カットした8番ピンのラインに,1000pFのチップコンデンサを取り付けます.
銅箔を露出させたラインがパッドの代わりになるように,斜めに取り付けるのが
ポイントです.
次に,TCXOを取り付ける準備をします.水晶振動子の下のSMDのパッドには,
何かが薄く塗布されており,このままでは上手くハンダが付きません.
薬品で洗浄するか,ナイフの刃先で削るなどして,銅箔を露出させた後に,
薄くハンダを流しておくと,取り付けが楽になります.
マーカが付いているTCXOのパッドが,3のシルクの位置になるように
TCXOを取り付けます.その後,GNDのパッドを接続したり,電源ラインの
バイパスコンデンサを取り付けるために,TCXO周辺のベタグラウンドの
レジストを削り,銅箔を露出させます.
2のシルクのパッドが電源となりますので,このパッドとGNDの間に
100nFのチップコンデンサを取り付けます.TCXOの1番と2番のパッドは
GNDになりますので,ベタグランドと0オームのチップ抵抗でショートさせます.
(クリックで拡大)
最後に,電源ラインのジャンパを取り付けて完成です.
ゆうちゃんのパパさんが紹介されている
水晶振動子の交換と同じように,
完成したチューナで123.775MHzの信号を受信してみました.
(クリックで拡大)
ピタリと一致しています!