OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

MAX2769の設定

2011-02-19 10:17:42 | ソフトウェア受信機
それほど需要があるとは思いませんが,忘却録を兼ねてCOMPASSのB1信号受信のための
MAX2769のレジスタ設定をメモしておきます.

バンドパスフィルタの設定が良く判らなかったので,ダイレクトコンバージョンにしています.
そのため,フィルタはローパスで,帯域幅は4.2MHzとしています.出力は2ビットのI/Q信号で,
サンプリング周波数はTCXOと同じ16.386MHzになります.

B1信号の中心周波数は,1.023MHzの整数倍であるため,integer-N PLLを利用します.
RDIVを16とすることで,16.386/16=1.023MHzの基準信号を生成し,NDIVを1526に設定
することで,1.023*1526=1561.098MHzにアップコンバートします.

ほぼ同じ設定で,ローパスフィルタの設定を2MHzに,NDIVを1540とすることで,GPS L1信号の
受信ができます.

各レジスタの詳細については,MAX2769のデータシートを参照してください.


0000: 1000 0010 1001 0011 1000 0001 0001 = 0x8293811
0001: 1000 0101 0101 0000 0000 1000 1100 = 0x855008C
0010: 1001 1010 1111 1111 0001 1101 1100 = 0x9AFF1DC
0011: 1001 1110 1100 0000 0000 0000 1000 = 0x9EC0008
0100: 0000 1011 1110 1100 0000 1000 0000 = 0x0BEC080
0101: 1000 0000 0000 0000 0000 0111 0000 = 0x8000070
0110: 1000 0000 0000 0000 0000 0000 0000 = 0x8000000
0111: 0001 0000 0000 0110 0001 1011 0010 = 0x10061B2
1000: 0001 1110 0000 1111 0100 0000 0001 = 0x1E0F401
1001: 0001 0100 1100 0000 0100 0000 0010 = 0x14C0402


アンテナはANTCOM社の3GNSSA-XT-1を使用しています.COMPASSのB1信号は
GLONASS L1信号とも重複しているので,Tallyman社のGPS/GLONASSアンテナでも
受信可能かと思います.
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みちびき利用実証の様子

2011-02-18 09:00:05 | みちびき
昨年の12月から,みちびきの利用実証が開始されていますが,
いまひとつその様子が一般には伝わってきません.

そんな中,実証実験に参加されているアイサンテクノロジーの
プチ・ナレ・コレのコーナーは,現場の様子を知ることのできる
貴重な情報源です.

みちびきが見えている時間内に実験を実施しなければならない
ため,スケジュールがタイトで大変そうです.
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軌道制御と太陽フレア

2011-02-17 18:28:51 | OSQZSS
QZ-visionの実験スケジュールを見ると,16日から18日にかけて,
みちびきの軌道制御が予定されています.

放送暦の精度にどう影響するのか楽しみです.

時を同じくして,4年ぶりに太陽フレアによる磁気嵐の警告が
出されました.

こちらも,みちびきの電離層補正パラメータに影響があるのか,
調べてみたいみたいです.

というわけで,今週はイベントが目白押し.
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COMPASS M1の受信

2011-02-17 17:51:37 | ソフトウェア受信機
MAX2769を利用して,COMPASS M1のB1信号(1561.098MHz)を受信してみました.

COMPASSの拡散符号は,まだ公開されていませんが,スタンフォード大学による
解析結果が報告されています.ちなみに,E2信号というのは,同じ周波数帯に
おけるGalileoの測位信号の名称です.

Grace Gao, et al., "Compass M-1 Boadcast Codes in E2, E5b and E6 Frequency Bnads" [4.1MB]

アンテナは,COMPASSの周波数にも対応できるよう,ANTCOM社のGNSSアンテナ
使用しています.

カーナビなどのGPSアンテナでもなんとか受信できますが,信号強度が低下します.

相関電力のプロットからは判りづらいですが,B1信号のチップレートはGPS C/A信号の
2倍となります.単純にGPSのコード測位より良い精度が期待できます.これは,L1Cや
GalileoのBOC信号と同じ帯域幅ですが,BPSK信号なので復調も簡単です.

オープンサービスとして運用が始まれば,これはこれで便利そうです.

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みちびきの擬似距離残差

2011-02-15 10:03:07 | OSQZSS
2月7日と10日の非標準コードでの実験後に何か変化はあるのだろうかと,
13日に取得した観測データをRTKLIB 2.4.1bで解析してみました.

高須さんの1月の解析結果と比較すると,みちびきの擬似距離残差が,
今回はマイナス方向に出ています.

GPS-QZSS間の時刻差に起因するのでしょうか.

それより,オフセットが悪化してないか?


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Compass M1の仰角

2011-02-12 14:16:10 | ソフトウェア受信機
Compass(Beidou 2)M1を受信せよと声が聞こえたので,東京からの仰角を計算してみました.
NORADの衛星IDは31115です.

GPSとは異なり,微妙な周期…
来週観測するとしたら,17日の夕方でしょうか.


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みちびき対応のRTKLIB

2011-02-10 10:01:57 | OSQZSS
RTKLIBが次のリリースではQZSS対応となるらしい.

これまで公開した観測データは,みちびきの観測値を無理やり詰め込んでいましたが,
RTKLIBで処理できるよう,JAXA案のRINEXフォーマットに変換し直す予定です.

そこで,RINEXファイル生成プログラムの動作確認のため,RTKLIB 2.4.1のベータ版を
試用させていただきました.

いままでRTKLIBはデフォルトの設定でしか使ったことがなかったのですが,
みちびきとの複合測位などのために,いろいろなオプションを試すことができました.

自分で解析プログラムを組むのが馬鹿らしく思えるほど,何でもできます.
すごいよ,RTKLIB.

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非標準コードの確認

2011-02-07 12:13:37 | OSQZSS
久しぶりの非標準コード.

まさかPRNを変えたりしないよね?ということで,
QZSSのPRNを全てスキャンしてみました.

前回と同じく,PRN198のようです.

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インテグリティ実験

2011-02-06 15:52:49 | OSQZSS
みちびきの実験スケジュールを見ると,2月7日と10日はインテグリティ実験の
ために,非標準コードで信号を送信する予定になっています.

これまでの実験で得られたフィードバックを,運用系に反映するのでしょうか?
ヘルスフラグがクリアされる日も近いのかな.

いずれにせよ,面白そうな信号が取れそうなので,非標準コードでモニタする
予定です.
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