OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

アラートフラグ解除時のデータ

2011-06-29 12:52:55 | OSQZSS
アラートフラグ解除時の観測データをアップしました.
ご活用ください.

http://www.sensorcomm.co.jp/osqzss/data/20110622/
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みちびきの防災利用

2011-06-25 09:50:04 | みちびき
アラートフラグがクリアされ,一段落したように思えますが,
利用実証はまだまだ続きます.

その中でも個人的に興味があるのが,緊急放送への応用です.

準天頂衛星システムによる自然災害の検知および行動支援

これは,従来は航法データや補正情報を送信しているデータに,
災害時などは緊急情報などを加えてユーザに配信するというものです.

受信機が常にオンになっていないと効果が少ないかもしれませんが,
それでもカーナビを通じて,多くのドライバーに災害情報や交通情報を
配信できるのは,魅力的です.

L1-SAIF信号のデータは,1フレームで250ビットしかありませんが,
ショートメッセージであれば,これでも十分でしょう.

救難信号の受信もできる双方向通信の搭載も検討されていたみたいですが,
こちらは初号機では見送られたそうです.

準天頂衛星が備え得る機能

2号機以降には,携帯電話の中継局機能を搭載するとかしないとか.

欧州の測位衛星であるGalileoには,このSearch and Rescure(SAR)の
機能が搭載される予定です.GIOVEでも実証実験をしたのかな?
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アラートフラグの解除

2011-06-22 11:10:46 | OSQZSS
本日,みちびきの測位信号のアラートフラグが解除されたと
JAXAからアナウンスがありました.

http://www.jaxa.jp/press/2011/06/20110622_michibiki_j.html

QZ-visionでも,エフェメリスがダウンロードできるように
なっています.

これを機に,QZSS対応の受信機が増えると良いのですが…
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RTKLIB 2.4.1

2011-06-13 13:42:18 | OSQZSS
RTKLIB 2.4.1が公開され,みちびきの観測データが後処理できるようになりました.
そこで,ダウンロードのリンク先で公開しているみちびきとGPSの擬似距離データから
単独測位結果を求める手順を説明します.

今回の例では,以下のデータファイルを利用します.
http://www.sensorcomm.co.jp/osqzss/data/20110602/

*.obsはRINEXフォーマットのみちびきとGPSの観測データ,*.navはみちびきの
放送暦になります.これらに加えて,GPSの航法データが必要になります.
今回はIGSのサイトから1日分の航法メッセージをまとめたRINEXファイルである
brdcをダウンロードしてきました.



観測データの後処理には,rtkpostを利用します.1日分のデータを処理するには
時間がかかるため,Intervalを30秒にしています.また,RINEX NAVファイルの欄には,
brdcとqnavファイルの両方を選択します.



今回は単独測位ということで,OptionsのPositioning ModeはSingleを選択します.
みちびきの観測値を単独測位に利用するためには,まずExcluded Satellitesに
「+193」を加えます.これにより,ヘルスフラグがアクティブなみちびきの信号も
後処理に利用できるようになります.さらに,QZSSのボックスをチェックすることで,
単独測位にみちびきの擬似距離が使用されます.



みちびきの擬似距離に含まれる残差を求めるためには,OptionsのOutputタグを開き,
Output Solution Statusから「Residual」を選んでください.これにより,測位演算の
際に,残差情報を含んだ「*.pos.stat」ファイルが生成されます.



Optionsの設定後,Executeボタンをクリックすることで後処理が実行されます.
その後,Plotボタンをクリックすると,単独測位結果が表示されます.



デフォルトは水平方向の測位結果を示す「Gnd Trk」ですが,ここから
「L1 Residuals」を選択することで,擬似距離残差を表示することができます.
さらに,衛星番号に「J1」を選択することで,みちびきの擬似距離残差のみが
表示されます.



同様に,OptionsでGPSのみの単独測位を選択したり,都市部での観測を
模擬するために仰角マスクを高くしたりと,いろいろな条件でみちびきの
効果を評価することができます.

RTKLIB 2.4.1は強力なツールですので,ぜひご活用ください.

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