OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

fireant smart GNSS antenna

2015-09-30 16:54:03 | 小型衛星
firefly搭載のスマートアンテナであるfireantのEMが
出来上がってきました.

基板の色は,マットブラック!カッコイイ!
ベースはアルミで,アンテナカバーはセプラです.





衛星とのインターフェイスは,裏面の5ピンコネクタのみ.
載せれば動くGNSS受信機になっています.



東京大学の小型衛星に搭載されます.
初フライトに向けて,一歩前進です.
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微弱無線設備の性能確認

2015-09-25 12:45:59 | GPS Signal Simulator
メモ

計算上は微弱無線設備として運用できそうなGPS信号シミュレータですが,
それでも第3者機関の試験報告書があると,安心して使うことができます.

微弱無線設備の性能試験もTELECにお願いしないといけないかと思って
いたのですが,どうやら他にも実施可能な試験機関があるようです.

微弱無線設備登録制度:指定試験機関

製品にするわけではないので登録証明は不要ですが,指定機関であれば
性能確認も信頼できます.

いくつかの機関に問い合わせてみたところ,ソフトウェア無線のように
モードが自由に変更できてしまう送信機であっても,性能確認だけで
あれば,測定したモードも試験成績書に明記する形で,報告書を作成
していただけるようです.

ただし,性能確認は,あくまでも測定をした1台についてのみになります.

一方,性能証明書は,製品の型式に対して発行されため,回路図などの
設計資料が必要となるようです.

予算次第ですが,屋外で安心して実験ができるよう,微弱無線設備としての
性能確認をしてもらおう.

【追記】ちなみにアメリカでは,送信電力に関係なく,GPS信号の人為的な
干渉はすべて違法です.

GPS.gov: Information About GPS Jamming
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Android in space

2015-09-24 15:02:37 | GPS Signal Simulator
スマートフォンに搭載されているGPS受信機の高度・速度規制
どうなっているのか知りたくなり,high altitude balloon
シナリオをgps-sdr-simで生成し,bladeRFで再生してみました.



テストするスマートフォンは,前回同様にZenfone 2 Laserです.
高度規制なしでHABに使えるのではと淡い期待を抱いていましたが,
規制通りに60,000フィート(18km)でぴたりと止まりました.

Google play: GPS NMEA Tool



このままHABやロケットに搭載できたら面白かったのに,残念です.
他のチップセットのAndroid端末やiPhoneも試してみたい.

【追記】Android端末を搭載したHABについて,調べてみました.
Googleのモバイルチームのブログでは,Nexus SからのGPS出力は
60,000フィートで停止したと書かれています.

Google Mobile Blog: Android In Spaaaace!

しかし,スタンフォード大学のGPS Labが発表した論文では,
同じNexus Sで高度規制を越えたフライトログが取得されています.

Stanford GPS Lab: Cell Phone GPS Receiver Performance on a High Altitude Weather Balloon

同じ機種なのに,何が違うのだろう?
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GNSS-R定点観測スタート

2015-09-18 06:27:02 | GNSS-R
6月に平塚沖総合実験タワーを下見で訪れて以来,
天候に恵まれず渡航のチャンスがありませんでしたが,
やっとGNSS-R観測のアンテナを設置することができました.

タワーの屋上から,相模湾を望みます.





海面で反射したGNSS信号の観測には,直接波が混信しないよう,
ビーム幅を絞った左旋円偏波(LHCP)のヘリカルアンテナを使います.

天頂方向を向いた通常のパッチアンテナで直接波も同時に観測することで,
反射波との距離差から海面高度の観測も試みます.

タワーと陸上局の回線が細く,膨大な観測データを回収するために
船で現地まで出向く必要があるのが難点ですが,タワーで観測される
波高や風速のデータと比較できるのは嬉しいです.

【追記】アクセルスペースの小型衛星WNISAT-1Rで,衛星軌道からの
GNSS-R観測が実施されます.打ち上げが楽しみです.

AXELSPACE: WNISAT-1R
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