OSQZSS

オープンソース準天頂衛星(QZSS)受信機

GPS/GLONASSアンテナ

2013-04-25 23:50:04 | みちびき
一年ぶりにNV08Cを復活させました.
いまごろ気付いたけれど,評価キットのケースの向きがそれぞれ違う.
大雑把だな,ロシア.



いろいろ思い出しながらPCに接続したのだけれど,
どうしても片方の受信機で信号が受信できない.
どうやら,付属のアンテナが壊れているようだ.



このアンテナ,NVS社のロゴが入っているけれど,
多分中身はTallysmanのTW2410

Tallysmanのアンテナは,ややお高いが,受信信号の品質が良い一品.
そんなアンテナが動かないなんて,
もう,分解するしかないじゃない.

プラスチックのケースは,ネジ止めではなく,ツメに引っ掛けて
はめ込んでいるようなので,無理やりドライバでこじ開ける.



錆びてました…

フラックスの洗浄がいいかげんなのか,シールがいまひとつで
湿気が中に入ったのか,とにかくひどい状態.

 (クリックで拡大)

基板のロゴが,やっぱりTallysmanでした.

給電点はふたつ.
これでGPSとGLONASSに分けているのか,それとも単に広帯域にしているのか.

真ん中の一番大きな部品が,どうやらpower combiner.
ネットで探してみたけれど,多分これはEMC Technology & Florida RF Labsの
HybriX PTFE Hybrid Couplerのうち,1400~1700MHzのHPGシリーズ.

その左下の正方形の部品は,SAWフィルタだろうな.

放射素子は円形のパッチアンテナ.



指紋だらけだよ…

【追記】ふと思いついたのだけど,二つの給電点が,
それぞれ垂直,水平の直線偏波で,それをカプラで
90度位相をずらして合成して,円偏波にしているのかな?
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リアルタイムソフトウェアGNSS受信機

2013-04-24 08:44:10 | ソフトウェア受信機
測位航法学会のセミナーで紹介されたリアルタイムソフトウェア
GNSS受信機の資料とソースコードがアップされている.

Taro +memo:信号捕捉のサンプルプログラム

セミナーの実習では,オフラインで信号捕捉までだったようだ.
機能的には,信号追尾や疑似距離生成もしてくれるのだろうか?

後で試してみよう.
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European Satellite Navigation Competition 2013

2013-04-12 20:54:01 | みちびき
測位航法学会でキックオフのアナウンスがありますが,
今年のEuropean Satellite Navigation Competitionに
Japan Regional Prizeが加わりました.

ESNC: Japan Regional Prize

測位衛星を利用したビジネス提案のコンペティションで,
誰でも参加できます.応募締切りは6月末と早いです.

賞金は5,000ユーロ!
優勝者は,ドイツで開催される本選にノミネートされます.

単なるアイディアだけではなく,ビジネスプランが求められます.
もちろん書類は全部英語.

どしどしご応募ください.

【追記】ESNCでは,様々なカテゴリの賞があり,賞金の総額は1,000,000ユーロ.
優勝者にはGalileo Masterの称号と賞金20,000ユーロが贈られます.

過去に賞が贈られたアイディアは,下記のリンクから閲覧できます.

Learn more about the successful winners of the previous years

去年のGalile Masterを見る限り,衛星測位がメインじゃなくても良いらしい.
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GPS Jammer

2013-04-11 21:42:07 | みちびき
AGCのことを調べていたら,Jammerの話題も出たので,メモ.

市販のGPS Jammerの信号特性については,Cornell大学の
GPSチームの論文が良くまとめている.

Mitch, et al., Signal Characteristics of Civil GPS Jammers

基本的にChirp信号.
影響する範囲が,数百mから数kmとか,広すぎ…
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ロケット搭載のGPSアンテナ

2013-04-09 21:49:20 | ロケット
ロケットに搭載するGPSアンテナに関するtweetが流れていたので,
これまでいくつか飛ばしての個人的な感想をまとめておきます.
アンテナは専門外ですので,間違って理解していましたら,
ご指摘ください.

大きさや搭載位置など,いろいろ制約があるのですが,
一番重要なのは何かと聞かれれば,軸比かなと思います.

無指向なチップアンテナが便利という意見もあるようですが,
これだと射点において,地表からの反射波も受信してしまい,
SNが大きく変動し,最悪測位ができなくなります.

また,チップアンテナは基本的にモノポールアンテナですので,
直線偏波です.そのため,右旋円偏波であるGPS信号を受信すると
3dBほどロスすることになります.また,1回反射して左旋円偏波と
なったマルチパスも,同じ感度で受信してしまいます.

市街地や屋内で,微弱な電波でも,とにかく受信したい用途では,
これでも良いのですが,障害物のないオープンスカイの環境では,
もれなくマルチパスを拾うだけです.

そのような理由から,右旋円偏波だけを受信できるよう,軸比の良い
アンテナを選ぶのが第一歩かと思います.入手性から見ても,普通に
パッチアンテナを選択するのが無難です.ただし,小型化のパッチ
アンテナでは,一般的に軸比が劣化します.

小型のロケットであれば,側面に2個のアンテナを設置し,それを
電力分配器で合成するのが簡単でお勧めです.ヌルも発生しますが,
ロケットの径が19cmの波長に対して充分小さければ,実用上,
それほど問題になりません.

DLRの観測ロケットでは,ノーズ先端にもアンテナを設置し,
射点ではそのアンテナで受信し,飛しょう中はロケット側面の
アンテナに切り替えています.

DLR/GSOC: Test Maxus-4 GPS Experiment

モデルロケット程度のサイズであれば,wrap-aroundアンテナを
設計するのも面白そうです.

PSAS: Cylindrical Patch Antenna Design for LV2

個人的には,ビームステアリングのできるアレーアンテナにして,
射点では天頂を向いているノーズ方向に,上空では姿勢に応じて
ビームが制御できたらなと妄想しています.
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AGC Monitor

2013-04-08 09:00:50 | みちびき
anti-jammingの研究用に,AGCの値が読めるフロントエンドが
欲しいなと探していていたら,ubloxのhardware statusとして
出力されていることを今更ながら知った.



指向性アンテナと複数のublox受信機を使って,jammerの位置特定とか
できないかな?
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ARM + FPGA

2013-04-07 12:12:19 | FPGA
メモ

GPSのベースバンド処理をXilixのFPGAに移植することに
なったのだが,それに合わせてソフトウェアもNios IIから
MicroBlazeに移植しなければならないのが面倒だ.

そんな訳で,ARMコアのマイコンとFPGAが両方搭載された
基板がないかと探していたら,こんなものを見つけた.

STM32F417 + Spartan-6: SILICA Xynergy-M4 Board
STM32F103 + Cyclone IV: ARM+FPGA統合コアボード

これなら,ソフトウェア側はSTM32マイコン用に組んで
おけば良い.FPGAとのインターフェイスは,FSMCを使う.

DE0-Nano用に,STM32マイコンのdaughter boardを作るか?

【追記】FSMCをサポートしているSTM32マイコンがどれか
いまひとつ判らない.データシートをひとつひとつチェック
しないとだめ?取りあえず,安価に入手できるDiscoveryの
シリーズだと,STM32F4なのかな.
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IGS Real-Time Service

2013-04-03 08:52:09 | RTKLIB
IGSによるリアルタイムでの高精度軌道・クロックの配信サービスが
開始されたので,早速RTKLibでPPPを試してみました.

IGS: Real-Time Service

まずは上記サイトのUser Accessから,アカウントを申請します.
1日ほどで登録完了のメールが届きます.

プロダクトの受信には,MGEXへのアクセスと同様に,RTKLibの
NTRIPクライアントを利用します.

Roverには,前回と同様にMGEXのCUT07を選びました.
新たにInput StreamとしてCorrectionを追加し,
TypeにはNTRIP Clientを選択します.



次に,隣のOptボタンをクリックし,NTRIP Clientのオプションを指定します.
NTRIP Caster Hostには,rt.igs.orgを選び,Portに2101を指定します.



Real-Time ServiceのProductsのページを見ると,
いくつかのストリームが提供されています.
今回は,この中からMountpointとして,IGS01を選びました.
(RTKLibのMountpontはtypoですね…)

さらに,Optionsボタンをクリックして,Positioning Modeに
PPP Kinematicを選択します.Satellite Ephemeris/Clockは,
Broadcast+SSR APCとなります.



Filesには,マニュアルを参考にANTEXなどを選びました.
このあたりは何が必要なのか勉強中です.



これで準備終了です.Startボタンをクリックすると,
指定したNTRIP Broadcasterに接続され,観測データと
衛星軌道・クロック補正値の受信が開始されます.

しばらく待つと,SolutionにPPPと表示されました.





まだFIXとPPPを行ったり来たりで,いまひとつ測位が安定しません.
Optionsの設定やFilesの選択が適切でないのかもしれません.
いずれにせよ,Real-Time Serviceへの接続は確認できたので,
いろいろ試してみます.

【追記】測位結果をよくよく見たら,本来のCUT0の座標から大きく
かけ離れている.何か間違っているようだ.

【追記2】疑似距離だけで普通に測位してみたら,やっぱり同じ
座標になった.オーストラリアどころではなく,カリフォルニア.
こんなところにMGEXのサイトは登録されていないのに,どういうこと?



【追記3】しかも,ここTrimbleだ.


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