おじたん。的ぶろぐ生活。

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そこはどの様な地域ですか?

2004-10-24 05:51:09 | 我思う、故に書くなりよ。
テレビは新潟で起きた地震の特番で一色となった。

速報は矢継ぎ早に起こる余震を自動的に伝えるが、それ以前に出ているテロップと被り、何が表示されているか判り辛く、街頭の様子を写す映像はいつのものだか判り難い。被害が大きいにも関わらず、大きさの伝わって来ないのんびりとした揺れる画像。

災害に混乱は付き物だけれど、情報を伝える側が混乱してはいけない。しどろもどろの地方のアナウンサーなんぞ見ても仕方ない。

災害地の役所に電話インタビューする局が多いのも考え物だ。災害地、現場だからと言って、何もかも判る状況にはすぐに無い事を考えなければならない。インフラが崩壊している恐れがあるならば、正確な情報を得るには時間も人手もかかる。

「そこはどの様な地域ですか?」

国営放送のアナウンサーがしきりに尋ねる。何を答えればいいのか? 平野であり普段はのどかな市街地で、人通りもそこそこあって、車の通行量も多め…とか、山間部で人家はまばらで、道幅の狭い道路が交通の要で、崖地も多く…と言う様な答えを期待して聞いているのだろうが、そんな事はこっちで粗方調べられる事である。現場はそれどころじゃないはずだ。

役所の性格上、災害の最前線であるし、そうでなければならない。災害直後となれば、情報収集に全力を上げねばならず、意図の不明な質問に答えているヒマなど無いはずだ。こうした状況下で、漠然とした質問を繰り返す意図がわからないし、繰り返すその様は「不快」以外の何物でもない。

質問の仕方に問題があるのは明らかで、混乱している現場にこんな質問されて何を答えればいいのか?案の定、満足な回答など得られるわけもなく、現状で判明している事を繰り返し答えている人が多かった。民放ならワイドショー的なすっとんきょな質問もときたまあるが、国営放送の災害特番なのに、これでは困る。むしろ民放の方が適確な質問を短時間で行い、現場の担当者の回答もスムーズだった

何を聞き出し、何を伝えるか、明確で簡素な物でなければ、無用な混乱を招きかねない。憶測や脚色はそこに必要なく、事実を広く知らしめる事こそが、何よりも大事であり、我々はそれを見て次の行動に移る事にもなる。ある種、無機質な情報を数多く得たいと思うのは私だけだろうか。

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