おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

癌と言う病気とどう向かい合う? 番外編3。

2006-07-01 14:09:14 | 我思う、故に書くなりよ。
病に倒れた母が国立病院機構の病院から退院してきた。

まぁ、手術で取ってしまえばそれほど心配するものじゃないので、取った後の回復が一応済んだ…ワケである。従来の術式だと、もう少し入院していなきゃならないのだが、患者の負担が少ない手術のお陰で…ってコトもある。

んー。見た目はかなり具合悪そうに見える。ほおがコケ、いかにも「ゲッソリ…」と言う表現がピッタリだし、そんな容姿の母を見た記憶も無いので、奇異に感じるのだが、癌で胃の3分の1を取ったのだから、まぁ、こーなるんだろう。

てなワケで、めでたしめでたし…と、行きたいトコロだが、食生活が大きく変わって難儀している。無理して過剰な体重に戻す必要も無いのだが、従来の食事が食べられないのだ。まぁ、これはそう言う場所の病気の末だから、致し方ないんだけれど、およそ、あまり「太る」とか「栄養が付く」とは思えない食事がメインになってしまった。それが、ショックらしい。

ショックらしい…とは言え、時間が経てばある程度のモノは普通に食べても問題なくなるので、暫くの「我慢」ってモノなのだけれど、本人には不満の様子。この世の健康になると言われている食材のほとんどを努めて摂取し続けた末の「胃癌」なのだから、そんな様子を見ていても、コメントすら浮かんで来ない。

もう1つ、ショックだったコトがあり、これはその話を聞いて私もショックだった。

退院に当たって、手術がどうとか、病気がどうとか、一切の説明が無いまま退院してきちゃったと言うのだ。術後にあるとされた、本人への「説明」も無いと言う。術前の説明が非常に細やかで、緻密なモノに感じられただけに残念だし、

「そんなんでいいのか?」

と、少々不安になる。まぁ、退院したからといって、縁が切れるワケじゃないので、そうしたスパンから考えると「まだ途中」って意味があって、そうした説明が無いと好意的に解釈したい所だが、現実には「忘れてた…」「面倒臭い…」ってコトも多々ある。患者本人が聞かなかった…尋ねなかった…と言う点もあるんだが、こうした瑕疵を考慮しても全く説明が無いのも変ではある。

ま、恐らくだが、担当医が変わった際の引継ぎが「おざなり…」ってコトじゃなかろうか。書類上の担当医は変わっていないが、実際には執刀までする医師が細かいコトまで担当するワケではなく、その配下にある「下っ端」に任せるんである。任された「下っ端」がどこまで任されたかが問題で、そのまた配下にある「看護士」も何かを任されるんであろうから、その辺の『連携』って部分がグダグダだったってコトじゃないのかな。階層的な序列に起因する諸問題の一端と言う「白い巨塔」的な解釈でよろしいかと。その中で、本来は最上部にいなければならない「患者」が、こうした中では「最下部」にいつも置かれるんである。患者にして見れば、大きな手術の後のケアの部分がしっかりして欲しいトコロではあったのだが、ケアに際して説明不足と言うか、全く無いと言うか…。そりゃ「不安」にもなるわな。

そうした一連の「引継ぎ」の手ぬるさ…ってトコロに『医療過誤』が潜んでいると、常々報道されているにも関わらず…だから、国立病院機構と言ってもまだまだだな。

これで、母の容態が思わしくなかったら速攻で殴り込んでも良さそうなんだが、本人は至極元気なので、そこまでする必要は無いにしても、問い合わせは週明けにでもしておく必要はありそうだ。そうした『クレーム』とも受け取られかねないレスポンスであっても、病院をより良い病院にする為には必要だったりする。そうしたレスポンスの扱いで、病院の評価も変わったりするし、そうした『評価』ってモノが最近の病院じゃひとつの『ステータス』になっていたりする。

幸い、執刀を担当した医師に顔見知りもいるし、病棟での最高責任者でもあるその人は患者からも信頼が厚かったそうなので、多くを心配する必要は無いのだけれど、こうした『グダグダ…』がそのまま残り続け、大きな事故にでも繋がってしまったら、もっとヒドク残念だし、その残念の当事者が母でなかったとしても、予見できた恐れを放置して、招いてしまったとしたら、途方も無く残念なコトになりかねない。

要するに、ワケ判らんくらいの残念が予想されかねない状態じゃなかろーか…ってコトだと思うんだが、それじゃあ困るのだね。患者も医者も病院も。

しかしまぁ、一連の必要な事はチェックしていれば抜かるコトも無さそうなんだけれど、そうしたコトもやってないのかねぇ。ISOとは行かないまでも、そうした基準の確立みたいなコトは国立病院機構ってトコロならやっていそうな気がするんだけれどなぁ…。


Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« いい学校じゃないか。 | TOP | 小躍りして喜ぶに違いない。 »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。